商標登録の申請から登録までの流れ 初心者でも簡単にワカル3ステップ
公開日:
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最終更新日:2014/01/03
商標1分講座
商標登録は申請書を出してから登録されるまで平均6か月~1年です。
しかし申請の前に、ちゃんと商標を決めたりカテゴリーを決めたりしなければなりません。また申請後、特許庁から予期せぬ通知がくることもあります。
そこで商標登録の申請前から登録までの流れ 初心者でも簡単にワカル3つのステップをわかりやすくまとめました。
まず申請前から登録完了までの3つのステップは以下です。
ステップ1.申請段階(緑部分)
ステップ2.審査段階(黄色部分)
ステップ3.登録段階(水色部分)
ステップ1.申請段階(緑部分)
商標登録を申請するには、大きく分けて3つの作業が必要です。
(1)商標を決める
商標は、ネーミングのみ、ネーミングをロゴ化したもの、ロゴと図形を組み合わせたもの、キャラクター、立体的なものまで幅広くあります。
そのためどんな商標がビジネスに適しているかちゃんと決めなければなりません。
・商標登録は文字ですべきか?ロゴですべきか?の判断フローチャート
(2)商品・役務・カテゴリーを決める
商標登録は、商標と商品・役務がセットで登録されます。また商品・役務は、特許庁の運用上、カテゴリーでグルーピングされています。
商品・役務のカテゴリーが増えると、商標登録の申請料や登録料が増えます。また申請書には、商品名・役務名・カテゴリーの番号を書きます。
・商標登録のカテゴリーと商品・役務 初心者でも簡単にデキル調べ方
(3)申請書を作成する
商標とカテゴリーが決定したら、申請書を作成します。
・商標登録の申請書が誰でも簡単に書ける8つのステップ【動画有】
ステップ2.審査段階(黄色部分)
申請後、特許庁で商標登録を認めていいかどうかを審査します。審査の主なポイントは3つです。
1)商標が普通っぽいコトバじゃないかどうか
2)先に似た商標が登録されていないかどうか
3)商品・役務の表現が適切かどうか
1)と2)は商標に関する審査、3)は商品・役務に関する審査です。
これらに問題がある場合、審査官は「拒絶理由通知」というものを送ってきます。
「拒絶理由通知」が送られてくることはよくあります。ちゃんと対応すればクリアできますのでご安心ください。
対応するには、意見書や手続補正書を提出する必要があります。意見書や手続補正書には提出期限がありますのでご注意ください(提出期限は、「拒絶理由通知」が送られてきたときから40日以内です)。
ちなみに問題がないとき「拒絶理由通知」はきませんので、点線でかきました。
ステップ3.登録段階(水色部分)
「拒絶理由通知」が来ても来なくても、問題がないと審査官が判断したら、登録段階に進みます。
この場合、「登録査定」が送られてきます。「登録査定」が送られてきたら、30日以内に「登録料納付書」を作成して特許庁に提出します。
・商標登録の料金を支払うときの注意点と納付書の簡単な作り方7ステップ
作成した登録料納付書を特許庁に提出します。提出後、1か月くらいで登録証が送られてきます。
≪ピッタリナまとめ≫
商標登録をステップ1~3までわけるとわかりやすくなります。やはり大切なのはステップ1です。ここをしっかりやれば、ステップ2はありません。
<参考>
・ビジネスにあわせて商標登録のタイミングをはかる4つのプラン
・あなたのビジネスの価値を高めるネーミングを商標登録すべき3つの理由
2013年7月23日
著書 ゆうすけ
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