なぜ土用?丑の日?うなぎ?ネタになる「土用の丑の日」由来/意味
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最終更新日:2014/01/03
ネーミング事例研究
暑い夏真っ盛り!遊びまくる^^、仕事しなきゃ><、立場はいろいろだと思いますが、どちらにしろ夏を乗り切る体力が必要です。
そして夏バテ防止といえば、うなぎです。そう、2013年の「土用の丑の日」は7月22日。メディアではうなぎのニュースがいっぱいです。
そこで、なぜ土用?なぜ丑の日?知ってると自慢できる「土用の丑の日」の由来/意味をまとめました。
・「土用」とは春夏秋冬の変わり目の18日間、「土用の丑」とは18日間の二日目
古代中国の自然哲学に、五行思想というものがあります。五行思想とは、万物は、木気・火気・土気・金気・水気の5つからなるという説です。
しかしこの5つを四季に割り振ってみると、木気=春、火気=夏、金気=秋、水気=冬、土気=???、というように、「土気」が余ってしまいます。
そこで「土気」を全ての季節に均等に割り振ることにしました。
□365日÷5(五行)=73日(1行は73日分という意味)
□73日÷4(四季)≒18日(「土気」の73日分を四季に割り振ると、各季節に18日をそれぞれ割り振るという意味)
「土気」をこよみに当てはめると、四立(立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃))の前18日間となります。
この「土気」は季節の変わり目で最も盛んなときをさすことから「土旺用事」と言われ、これがなまって「土用」となりました。
そして「土用」の18日間を十二支に当てはめたときの二番目「丑(うし)」が、「土用の丑の日」となります。
なお「土用の丑の日」は1年に最低4回あることになりますが、一般的に「夏の土用の丑の日」を単に「土用の丑の日」と言われています。
・「土用の丑の日」はうなぎ屋のマーケティングだった
つまり「土用の丑の日」は一年でもっとも暑い季節なわけです。そうなるとあったかい食べ物の飲食店は売れ行きが悪くなります。うなぎ屋もその一つです。
そこでうなぎ屋の悩みを聞いた讃岐の出身で医師・発明家としても有名な平賀源内(1728~1780年)は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを進めました。なぜなら「丑の日」に「う」のつくものを食べると夏負けしないという風習があったからです。
するとそのうなぎ屋が繁盛したため、他のうなぎ屋も真似しはじめました。これが「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が広まった有力説です。
≪まとめ≫
「土用」が季節の変わり目の18日間のため、「土用の丑の日」に夏バテ防止になるものを食べる習慣はなるほどと思いました。
そこに目をつけた平賀源内はさすが発明家といった感じです。
<参考>
2013年7月22日
著書 ゆうすけ
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