あなたのビジネスの価値を高めるネーミングを商標登録すべき3つの理由
公開日:
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最終更新日:2013/09/06
商標戦略
あなたのビジネスにはどんなネーミングが使われていますか?またどんな商品にネーミングを使っていますか?
ネーミングそのものだけでなく、使っている商品も重要です。そして商標登録は、ネーミングと商品をセットで考えます。
むむ、むずかしい~><。といってないがしろにすると、取り返しのつかないことになります。
そこであなたのビジネスの価値を高めるネーミングを商標登録すべき3つの理由をまとめました。
1.あなたが完全に使うため
自分のネーミングだから安全に使えるはず、誰からも文句いわれる筋合いはない!と思ったら大間違いです。
商標登録は、ネーミングの持ち主じゃなくても申請することができます。これが何を意味するか、わかりますか?
つまり知らないうちに誰かにネーミングを先取りで商標登録されてしまう危険性があるということです。
そして誰かにネーミングが先取りで商標登録されてしまったら、自分のネーミングなのに使うことができなくなるかもしれません。
この場合、あなたにネーミングを高額で売りつけてくることもあります。
したがってあなた以外の誰かにネーミングを先取りされないように、商標登録すべきともいえます。
2.ライバルに勝手に使わせないため
ライバルが勝手にあなたのネーミングを使っちゃうパターンをご存知ですか?
一つは、悪意であなたの名声や認知度を横取りしようとたくらむパターンです。
競争ではなく共創の時代、みんなで力を合わしてがんばりましょう!という考えは素晴らしいものの、誰もがいい人とは限らないことも忘れてはいけません。
もう一つは、悪意ではなくたまたまかぶっちゃったパターンです。
もしあなたより大きな会社がたまたまあなたのネーミングを使っちゃったらどうなるでしょうか?
もともとあなたのネーミングでしたが、大きな会社のものと勘違いされるばかりではく、はじめにあなたが使っていた事実は忘れられるでしょう。
つまり悪気があろうがなかろうが、ライバルにあなたのネーミングを勝手に使われるのをなんとしてもさけないとまずいです。
このときあなたがネーミングを商標登録していなければ、ライバルを止められません。
しかもライバルに勝手に使われたために、ネーミングが一般名称になってしまうと、もう商標登録できなくなります。
かつて「味の素」はうま味調味料という意味の一般名称になりそうでしたが、味の素社が商標登録していたおかげで防ぐことができました。
したがってネーミングの価値を維持するために、商標登録すべきともいえます。
3.ルールを守る人だけにかすため
ライバルに勝手に使わせない、ということは、ライバルにルールを守って使わせる、こともできます。
誰もが知っているネーミングは、それだけで集客力があります。なぜならネーミングには商品の信用がのっかっているからです。
同じものを買うのに、食品なら原材料や原産地、モバイルならスペックなど、いちいち詳細をチェックしますか?
きっとしないはずです。ネーミングが同じだから詳細も同じはず、と無意識に安心しているのです。
またルールさえ守れば、ネーミングの使用を有料にしようが無料にしようが自由に設定できます。
熊本県のご当地キャラ「くまモン」の使用は無料です。なぜなら「くまモン」は、熊本県の産物の販売や観光客の呼び込みをするのが目的だからです。
したがってネーミングをマーケティングに使うために、商標登録すべきともいえます。
≪まとめ≫
カタチが無いものだからと安易に考えたら痛い目にあいます。カタチが無いものだからこそ価値がますます高まる時代です。
<参考>
商標登録の申請書が誰でも簡単に書ける8つのステップ【動画有】
2013年7月9日
著書 ゆうすけ
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