ウェブサイト上で商標登録表示「®(Rマーク)」をつけておくと安心な3つの場所
世の中にはいろんな名称があって、え、これって商標登録されてたの?なんていう普通っぽいのもたくさんあります。そういう名称は、単に響きがいいとかだけでなく、裏では企業努力があったから有名になったはずです。
ただ、いろんな人が口コミなどでその名称を使ってくれるのはいいものの、そうすると商標登録としての価値が目減りするリスクがあります。独占できる領域を超えてしまい、もはや収集がつかない状態です。だから、商標の管理が必要なんです。
管理をしながらウェブサイトで広めるのが商標の上手い使い方ですが、その場合は商標登録表示「®(Rマーク)」をつけておくと安心です。そこで、具体的な表示場所を3つご紹介します。
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サイトのタイトル内
え、タイトルにもつけるの?と思った方も多いかもしれませんが、検索エンジンで表示されるタイトルはユーザーに最も見られる場所とも言えます。タグ「®」を使ってもよさそうです(その際は文字化けしてないか注意しましょう)。
ロゴの右上(または文字列の右横)
商標登録表示としては最もオーソドックスな場所です(参考:今さら聞けない「®(Rマーク)」の意味・効果・注意事項と事例に学ぶ付け方)。 ロゴとして商標登録していない場合は、商標の文字列の右横に「®(Rマーク)」をつけてもOKです。
フッターでの説明文内
サイトの一番下に位置するフッターは、あまり目立たないものの、著作権表示「©(Cマーク)」と並べるとより効果的です。例えば、「「・・・®」は株式会社・・・が所有する登録商標です。」という感じです。
≪まとめ≫
これらの表示だけで商標を完璧に管理できるわけではありません。例えば、個人ブロガーに対して「®(Rマーク)」をつけるようにお願いしたり、知らない第三者の使用をやめさせるようにしたり、地道な努力も必要です。その他、サイトの利用規約内にも商標登録について記載しておくのもいいと思います。
2015年5月6日
著者 ゆうすけ
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