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アパレル業界は要注意!ブランド名がアジアで先取り商標登録されるリスク

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 商標, 商標トレンド, 商標戦略

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アジア内での陣取り合戦が続いています。今回は、中国が韓国に攻めているという話です。 

photo credit: thinkretail via photopin cc

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商標件数の増加はマーケットの拡大を示唆 

中国人による出願のうち、・・・アパレル関連の商標が1487件・・・。アパレル関連の出願は2009年に220件、10年に263件、11年に312件、12年に293件、13年に399件と推移した。 

<引用:2014/10/30 xinhua.jp 「韓国で中国人による商標登録出願が増加、アパレルなど幅広く―中国報道」> 

このうち何件がパクったブランドかわかりませんが(ないことを祈ります笑)、いろんな意味で注意は必要ですね。 

まずは中国人が日本のブランド名を韓国内で先取り登録されるというリスクです。つい最近も、韓国で北海道の地名「十勝」のローマ字版「TOKACHI」が先取り登録の申請がされたというニュースがありました。 

先取り登録されると、いざ韓国にマーケット進出するときに、先取り商標登録の持ち主から、文句を言われます。そのブランド名を韓国内で使っちゃダメダメ!使いたかったらお金払ってね!って。そうなると、先取り登録を取り消す作業や裁判やらで無駄なコストが発生するというリスクが生じます。 

さらに先取り登録しても持ち主がおとなしくしてればいいんですが、超ダサい洋服とか靴とかそのブランドイメージをぶっ壊す商品名として使ったら手に負えません。つまり韓国内ではそのブランド名の信頼が下がるというリスクです。これの被害額は想定できません。他国に飛び火したらさらにガツンときます。 

≪まとめ≫

アパレル関連の会社なら、アジアでのブランド調査は定期的にやっておくことをオススメします。また輸出入ビジネスにとってもブランド名の商標登録のリスクは同じです。 

<関連記事>日本の商品名や地名が海外で商標登録を先取りされてめちゃ痛い事例のまとめ 

2014年10月31日

著者 ゆうすけ 

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