弁理士×???×???を目指してますか?これからの弁理士のキャリア構築
弁理士の仕事の王道といえば、特許・意匠・商標の出願を代理する仕事です。特許をとりたい、商標登録したい、こんなときに代理を頼める唯一のプロが弁理士です。
でも現在の日本国内の特許出願件数はピーク時の2割減。さらに価格破壊や内製化により、もはや王道だけではやっていけない時代になってきたようです。
ではこれから弁理士はどう生きていけばいいか?その答えの一つに、業界を超えたキャリアの組合せ(弁理士×???×???)にあるとぼくは考えています。
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異業種のキャリアを弁理士と組み合わせる
100人に1人のスキルが一つあっても競合が多く、希少性が高いとは言えません。しかし、100人に1人のスキルが2つ掛け合わされば、1万人に1人の人材になることが出来るのです。ある分野で100人に1人の人材になったら異なる分野にシフトして、そこでも100人に1人のレベルを目指して掛け合わせます。例えば、医療とファイナンス、営業とマーケティングを掛け合わせるといったような感じです。
<引用:2015/2/15 U-note「100万人に1人の逸材になる。業界を超えて活躍出来るキャリアの構築法「掛け算のキャリア」」>
そもそも弁理士ってあまり知られていないので、王道を語っても弁理士の必要性は伝わりにくいようです。つまり特許とりたいと思っている人以外に、従来のプレゼンは通用しないと考えられます。
そのため特許なんて全く考えていない人にも響く語りが必要です。そうか、じつはうちの会社も特許が必要なんだね!と感じさせなければ、ふ~んで終わってしまいます。
ではどんな語り方が伝わりやすいかというと、異業種の観点から入って知財にシフトしていく語り方です。例えば、業務カイゼンの観点から特許またはノウハウの管理にシフトしたり。
そのためにはせめて100人に1人の逸材になれるキャリアを異業種で積み、弁理士の仕事と組み合わせる必要があります。大切なのは、弁理士と組み合わせるとシナジーを生むことでしょう。
≪まとめ≫
その道のプロです、というと、ハードルがあがります。一方、その道も知ってますが、違う分野のプロです、といった方が、ハードルが下がる上、付加価値がつきます。芸人といえばおもしろくて当然ですが、アイドルといえばおもしろくなくても許されます。これと同じように、弁理士以外の異業種について弁理士が語れば、ハードルが下がる上に弁理士としての価値もあがるので一石二鳥です。
2015年2月15日
著者 ゆうすけ
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