*

弁理士のビジネスモデル

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 弁理士, 弁理士キャリア

Pocket

弁理士に限らず、弁護士さんや税理士さんなど、いわゆる士業といわれる人たちにとって、仕事が取りにくくなったと言われています。価格競争や営業戦略など、本業以外の面で考えなければならないことが増えたからでしょう。

しかし時代の流れに合わせて士業のビジネスモデルも変化していなかければなりません。むしろ今までが恵まれていたと考えるべきではないでしょうか。机に踏ん反り返ってても仕事がくる時代は終わりました。

そこで弁理士のビジネスモデルをざっと整理してみました。

photo credit: mars_discovery_district via photopin cc 

スポンサードリンク

スポット対応方式

個別に案件を受注し、終了後に報酬を請求する方式です。弁理士の元祖ビジネスモデルです。特許出願完了時に〇〇万円、商標登録出願完了時に〇〇万円、他社の特許権に侵害してないかどうか調べるのに〇〇万円などです。

顧問方式

月額〇〇万円と定額報酬を請求する方式です。お客さんにとっては困ったときにいつでも相談できる窓口的存在です。また弁理士を顧問にしているとアピールすることで、知的財産への取り組みを社外にアピールするメリットもあります。

コンサルティング方式

月額〇〇万円と定額報酬を請求する方式です。顧問と違う点は、能動的に知的財産活動を提案することです。顧問が受動的だとしたら、コンサルティングは能動的。コンサルティング例としては、社内の知財部門導入支援や特許戦略における技術部支援などでしょう。

監査方式

月額〇〇万円と定額報酬を請求する方式です。顧問やコンサルティングと違う点は、攻めよりも守りを重視する点です。他社の知的財産権の侵害を見過ごしていないか、社内の知的財産がリークしていないかなど、コーポレートガバナンスやコンプライアンスを重視し、会社を健全な方向に進んでいるかチェックします。

≪まとめ≫

例えば、弁護士ドットコムみたいなウェブサイトを構築するのは新たなビジネスモデルです(弁理士版ができるかどうかはわかりませんが。)。ただ従来のやり方をちょっと変えるだけでも、新たなビジネスモデルになるはずです。お客さんが求めていること、価値を感じていること、お金を払ってもいいことをちゃんと考え、効率化と高品質化を追求してくべきではないでしょうか。

2014年10月19日

著者 ゆうすけ

Pocket



関連記事

20101606281_259b4e6f8c

社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務磨く」という記事が載っていまし

記事を読む

IMG_3676

「世界をよくする仕事」で稼ぐ著書・大澤亮氏に学ぶキャリア形成に大切な3つのこと

仕事人ならキャリアはずっと付いてきます。他の人より光るキャリアの持ち主なら、予期せず転がって

記事を読む

5528275910_52c9b1ffb4

弁理士の仕事はどうなる?人工知能が特許調査してくれる時代とこれからの働き方

人型ロボットや人工知能が発達したら、人の仕事がなくなっちゃうかもしれませんね。 10年

記事を読む

2043072523_04cb3b0512

成功体験の反省も大事!「計画された偶然性」を意識すると人生が変わってくる

しばらくブログをサボってしまいました。仕事とプライベートで何かと盛りだくさんだったため、ブロ

記事を読む

book150814

弁理士が主人公の本「ぼくは愛を証明しようと思う。」を現役の弁理士が読んだ感想

ネットニュースでこの本のことを知り、なんと主人公が弁理士!ということで、早速購読しました。モ

記事を読む

02
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

  2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュース

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

→もっと見る



PAGE TOP ↑