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金メダルをとった羽生選手の「発明ノート」から学ぶ、目標を達成する名付けと記録

公開日: : ブログ運営

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メディアではソチ五輪のフィギアスケート男子で金メダリストの羽生結弦選手が小さいころから書き続けてきた「発明ノート」が話題です。成功したことや失敗したことをふまえて、技のイメージやチャレンジしたいことを自分なりに“発明”して記録し続けた“ノート”。紛れもなく金メダルをとった原動力となっていることでしょう。 

そこで金メダルをとった羽生選手の「発明ノート」から学ぶ、目標を達成する名付けと記録の意義についてまとめました。

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「発明ノート」という響きが自意識を刺激 

ノートに書く作業って、誰でもしたことがあるはずです。でもそのノートに名前をつけていた人ってどれくらいいるでしょうか。しかも自分の夢をかなえるための名前です。 

仕事用のノートなら「作業ノート」とか「仕事ノート」でしょうか。これらはわかりやすいようにしただけの“見出し”だから大して意味はありません。しかし「効率ノート」とか「昇進ノート」とかにしたらどうでしょうか。それを見ただけでちょっとやる気がわきませんか。受験用のノートなら、「合格ノート」なんてのは鉄板かもしれません。 

つまり見ただけで、ストーリーをイメージできる名前が理想的です。羽生選手の場合、「発明ノート」と名付けたことで、自分の強み・気づいていない能力・オリジナルの技・有名選手のテクニック分析など、成長するために必要な材料を次々に“発明”し、自分で意識したことが最大の効果だったと考えられます。 

記憶をたどる動作を増やすことがカギ 

結局、どんなにすごい発明や体験をしても、そのことを忘れてしまっては成長につながりにくいです。ヒトは忘れる生き物なので、それらを思い出せるよう工夫しなければなりません。 

その一つが“書く”ことです。“書く”ことには、“考え”て思いついたことを文字として表し、それを“見る”という一連の動作が含まれています。「考える→書く→見る」という動作が記憶をたどりやすくしているわけです。よくノートを見たとき、これはあのとき書いたな~とか、そういえばあんなことあったな~って思い出すことがあると思うんです。 

羽生選手の場合、発明ノートに記録した内容を“振り返る”動作も続けたため、記憶として脳に定着し、安定感のあるジャンプを体得できたのではないでしょうか。 

<関連記事>ニューロマーケティングで「なんとなく」脳に伝わるネーミングのつくり方 

ブログにはノートと違う効果がある 

つまり記録することは、忘れないためというより、記憶をたどる動作を増やすことに意義があるとぼくは考えています。だからその動作の種類を増やすか、一つ一つの動作の回数を増やせば、記憶として定着しやすい、というメカニズムです。 

そしてブログも記録ツールの一つであり、このメカニズムから推測すると、羽生選手の「発明ノート」と同じ効果を発揮するはずです。でもブログの場合、“書く”のではなく、“タイプする”という点が異なります。またノートならペラペラめくれますがブログはクリックしないといけない分、ページの変える速度が鈍ります。 

しかしノートにはない検索機能がブログにはあるため便利です。それにブログはいやでも誰かに見られてしまいます(これがダメならブログはできませんが。。。)。でもこの“見られている”というプレッシャーが働くと、より“考えて”記録すると共に、整理された情報を振り返れるため、記憶が定着しやすいと考えています。 

<関連記事>今の時代、シリコンバレーの「モノ」ではなく「働き方」を真似るべき。 

≪まとめ≫

名付けることは、わかりやすい“目印”を付けるだけでなく、その名前からストーリーをイメージするための役割があります。またノートの名前によって自意識が刺激されれば、記録する内容も自分にとって有意義なものになるでしょう。そして記録することはノートしかりブログしかり大切ですが、その目的や効果が変わるので、よく検討することをオススメします。

2014年2月18日

著者 ゆうすけ

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