まずは身の回りから!整理できない人が弁理士試験に受からない3つの理由
ぼくが弁理士試験に受かってから4年が経過しました。その間、弁理士の資格を取りたくがんばっている人たちをいろいろ見てきました。しかし残念ながら何年たっても受からない人もいます。そんな方々には勉強の仕方が悪いとか時間が足りないとか具体的な原因もありますが、それだけではなくそもそも身の回りの整理ができてない人に多いと感じています。
そこで整理できない人が弁理士試験に受からない3つの理由をまとめました。
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情報マニアは受からない
ひたすら情報を集めてファイリングしている人いませんか?こういう人は受かりません。なぜかというと、情報を集めることで勉強した気になってしまうからです。
不思議なことに、ファイリングや本にインデックスを貼ると、すごく充実感があるんです。ぼくも体感済みです。キレイに仕上がると嬉しかったりもします。でもこれは勉強しやすくすることが目的になってしまっているため良くないです。
整理することの本質は、必要なものと不要なものを選別することです。その点、情報マニアにとっては全てが必要なものになってしまいます。これでは本当に必要な部分を記憶できないため、問題を解けるはずがありません。
どこに何があるかわかっていないと受からない
つまり参考書やファイルがたくさんある状態というのは、自分が情報に埋もれている状態なわけです。そのためどこに何があるか?どこを探せば自分の必要とする情報を入手できるのか?わかっていません。
弁理士試験で出される問題のパターンは有限です。いろんな問われ方をしますが、パターンさえ覚えておけばその場で対応できます。しかし整理できない人はこのパターンの体得が苦手なようです。なぜならいろんな情報を入れてしまうため、何がパターンかわからなくなってしまうからでしょう。
知識で合格しようと思ったら果てしなく勉強しなければなりません。記憶の仕方が鍵で、効率よく記憶するためには、情報を整理してどこに何が書いてあったか?この問題にはあそこに書いたパターンを使おう!といった思考の整理が大切です。
人を使わなければ受からない
これは使いっぱしりがいないとダメだということではなく、勉強仲間や予備校の先生など知識を持っている人たちをうまく活用しない人は損をするという意味です。
整理できない人は、根本的に捨てることが怖く、ないととっさの時に対応できない、損をする、という心理でしょう。つまり自分でなんでもかんでも解決しないと気がすまないタイプともいえそうです。
弁理士試験は情報戦です。いい情報はいい人から入手できます。ネットに転がっている過去問情報なんか、予備校や参考書に書いてあります。試験に受かるための秘訣やコツが本来得るべき情報であって、情報マニアの人はこれらの情報の重要性を理解できていないようです。
≪まとめ≫
弁理士試験に受かるには、必要最低限の知識でOKです。この必要最低限の知識をしっかり身につけることが難しいといえば難しいわけです。知識のみで対応するのは効率が悪すぎます。合格後、実際に弁理士になってからつけるべき知識のほうがよほど重要ですし、受験勉強の情報はわすれてもすぐ調べられるので問題ありません。仲間と協力して、寒い2月を乗り切りましょう。
2014年2月19日
著者 ゆうすけ
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