売れる飲食店の店名のつけ方 ネット時代に欠かせない三大法則
公開日:
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最終更新日:2014/04/23
ネーミング開発
飲食店の店名は、集客に大きく左右します。アノ店いいな~ってお客さんに思ってもらうためには、店名をちゃんと考えなければなりません。情報の散乱、口コミ、インターネットの時代にあった店名を付けるにはどうしたいいか?
そこで、売れる飲食店の店名を付けるために、これだけは忘れてはいけない三大法則(覚えやすい、内容がわかりやすい、由来が語れる)をまとめました。
法則1 覚えやすい
これは最重要事項です。お客さんに店名を覚えてもらわないと、また来てもらえるかわかりません。またアノお店行きたいなって思い出してもらわないといけないわけです。
飲食店なら味や雰囲気など覚えているかもしれません。ですが、飲食店はお客さん一人で行くことは少ないです。誰かと行くはずです。そのときにサッと思い出せない店名はよくありません。インターネットで検索できないからです。
店名を思い出せないとき、エリアでネット検索することがあります。しかしエリアで検索したら、他の店も表示されました。このときお客さんはどうするでしょうか?おそらく他の店のサイトも見るはずです。もし口コミで評判がよければ、お客さんは他の店に行ってしまうかもしれません。
店名の文字数は2~7文字が一般的です。これは書いたときの文字数です。このためしゃべったらもっと文字数が多くなることもあります。
法則2 内容がわかりやすい
店のサービスや商品の内容がわかりやすいといい点は2つあります。
・ニーズがあるお客さんの興味を引きやすい
・インターネットで検索されやすい
たとえばラーメンを食べたいお客さんにとって、「ラーメン〇〇」はわかりやすいです。このため来てもらいやすくなるでしょう。
また渋谷でラーメン屋さんを探している人がいたとします。このときネット検索するとき、「ラーメン 渋谷」と入力するはずです。だから店名に「ラーメン」を入れておけば、検索されやすいわけです。
ちなみに「ラーメン二郎」や「ラーメン花月」はわかりやすい店名です。一方、「一欄」や「一風堂」はラーメン店かどうかパッと見ではわかりません。このような店名の場合、サブネームに「ラーメン」を入れてカバーすることもできます。「一欄」のサブネームは、「天然とんこつラーメン専門店」です。
法則3 由来を語れる
上の2つに気をとられて忘れがちですが、とても重要です。誰しも店を持つときは、その想いがあるはずです。お客さんが親しみやすい店、いつも明るく活気ある店など、コンセプトにあった店名にすべきです。
たとえば「一風堂」は、「女性一人でも気軽に入れるラーメン店」というコンセプトがありました。1980年代のラーメン屋は、汚い店が旨い店、という考えが主流だったからです。そこで「常識破りのラーメン店を作って、九州に一陣の風を吹かせたい」という想いをこめて「一風堂」と名付けられました。
店名の由来はお客さんに聞かれることがよくあります。なぜならお客さんは店そのもののファンだからです。サービスだけではなく、店の歴史、店主や従業員の人柄、店内の雰囲気が好きだからこそ、リピーターになってくれたのです。だからお客さんにへ~って言ってもらえる由来があると、距離感がより縮まります。
また店名の由来を知ると、他の人に話したくなるものです。つまり由来は、口コミの切っ掛けをあたえる効果があります。自分は店名の由来を知っている、由来を教えてもらえるほど店主と仲良くなった、という優越感がえられる瞬間でもあります。
まとめ
店名の役割は今も昔も変わっていませんが、インターネットの普及によって活用の仕方が変わったように思います。どうやって知られるか?どうやって探されるか?どうやって広められるか?を考えて店名を付けるべきではないでしょうか。
<参考> ネーミングがヒトに与える3つの影響
<2014/4/23追記>
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2013年6月18日
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