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ネーミングとキャッチコピーの知っ得な3つの違い

公開日: : 最終更新日:2014/03/03 ネーミング開発

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ネーミングとキャッチコピー(キャッチフレーズ)の知っ得な3つの違い

ネーミングとキャッチコピー(キャッチフレーズ)の違いをご存知ですか?ネーミングとキャッチコピー、どうするぅ~!?とお悩みな方へ、3つの違いを整理しました。

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<違いその1>

ネーミングは商品やあなたそのものを示す。キャッチコピーは商品やあなたを宣伝するものを示す。

ネーミングとは、商品やあなたそのものを示します(詳しくは、「ビジネスにおけるネーミングの定義と具体例」をご覧ください)。

一方、キャッチコピーとは、「主に商品等の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられる文章、煽り文句である。」とウィキペディアに記載されています。

つまりビジネスにおいてネーミングは絶対に必要ですが、キャッチコピーは絶対に必要ではありません。そしてネーミングにも宣伝効果があります。この点を意識してあなたのネーミングを検討されることをオススメします。

<違いその2>

ネーミングは常に露出する。キャッチコピーは宣伝のときだけ露出する。

ネーミングは商品やあなたそのものを示すため、これらを紹介するとき、説明するとき、発信するとき、常に露出しなければなりません。

例えば、「あなたの自己紹介を3秒でしてください」と言われたとき、氏名を除けば何を紹介しますか?キャッチコピーよりも肩書を優先するはずです。なぜなら肩書があなたの志事をたった一言でシンプルに表すものだからです。

また電子メールやメール講座を送信するとき、送信者欄にキャッチコピーを入れますか?キャッチコピーを入れたら長すぎて誰からの通知かわからなくなってしまいます。あなたの肩書やサイト名をコンパクトに入れる必要があります。

つまりネーミングは、露出の回数が増えれば増えるほど、あなたのことをお客さまに知っていただく回数が増えるため、最強の宣伝ツールになります。

一方キャッチコピーは宣伝のときに使用するもの、つまりあなたのネーミングに興味を持ったお客様の心をグッと引き寄せるためのツールです。キャッチコピーの良し悪しで商品の売行きが左右されることは間違いありません。しかし露出の回数がネーミングに比べて圧倒的に少ないということを覚えておいたほうがいいでしょう。

ヒトの記憶はあいまいです。何気なく目にするメールの送信者欄のネーミングと、なんとなく覚えてもらったキャッチコピー、宣伝効果が高いのはどちらでしょうか?

<違いその3>

ネーミングは商標登録できる。キャッチコピーは原則商標登録できない

ネーミングは商標登録の対象になります。なぜならネーミングは商品やあなたが誰なのかを区別するためのものだからです(詳しくは、「ネーミングが果たす3つの役割」をご覧ください)。

そのため似たようなネーミングが複数存在してしまうと、お客さまはどれが誰のかを区別することができず、どの商品やサービスを購入したらいいか迷ってしまいます。

さらに他の商品やサービスと区別できるオリジナルなネーミングが他人に無断で使われては困ってしまいます。ネーミングはあなたの信用のかたまりだからです。

そこであなただけの大切なネーミングは商標登録という形で守ることができます。

一方、キャッチコピーは、原則商標登録できません。なぜならキャッチコピーは商品やサービスを示すものではなく、それについて守るのは他の人にとってかえって迷惑だからです。

しかし例外的に商標登録されているキャッチコピーもあります(詳しくは、「キャッチフレーズっぽいけど商標登録されているネーミング」をご覧ください)。

なお商標登録できるキャッチコピー(つまりネーミング)かどうかは、あなたの商品やサービスとの関係や他のネーミングとの関係で判断します。

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