「努力は必ず報われる」という言葉を信じすぎると真面目な人ほど危険な理由
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教育論
某アイドルグループのメンバー選抜企画の中で、「努力は必ず報われる」という言葉がありました。いい言葉だし、ぼく自身もコツコツ派なのでそう信じている気持ちはあるものの、あまりに信仰しすぎると危険だということをちょっと書きたいと思います。
photo credit: ashley rose, via photopin cc
がんばりすぎる人は要注意
努力するってことは、ゴールや目標や夢があるっていうことです。そしてそこまでの道のりを決して楽に歩めるものではないことを自覚しているからこそ、がんばらないと(努力しないと)いけないと考えるものです。
だから本当はやりたくないけど、避けては通れない道だから、嫌々でもやらなきゃいけない。。。という深層心理があるんじゃないでしょうか。達成するためには努力しなければならないことって、やっぱり本人にとってはしんどいもんです。
でも家族や友人など周囲の人たちは、がんばってる人を美化して応援するでしょう。「努力は必ず報われるからがんばってね」って。それは決して悪意ではなく、心底そう思ってるはずです。でも応援してくれる人は、努力している人の心の叫びを知りようがないでしょう。努力はしてるけど思うように結果が出ない、本当に自分にはできるのかなって。
だからそういう人はもっと努力するんです。そんな弱気な自分が嫌だから。自分にムチ打って、まだまだこんな努力じゃ足りないと。でも努力した成果が目に見えるタイミングってそう多くないでしょう。難易度やライバルの多さによって差はあるでしょうが、たとえば法律系国家試験なんかでは10年以上がんばって勉強しても合格できない人が実際にいるわけです。
そうなると最悪の場合、自暴自棄になって周囲の人たちをシャットダウンしたり、自分のすべてをそこに捧げてしまったり、本当に大切なものと引き換えにしてしまうこともあります。家族,友人,自分の時間,お金など、すべてをそこに捧げれば努力が報われるという気持ちなんでしょうが、ぼくはそう思いません。
なぜなら心の余裕がなくなると、何をやってもうまくいかないからです。心の余裕、つまり遊び心があるから、努力が報われなくても笑って気持ちを切り替えられるし、周りの人の応援もプレッシャーと感じないわけです。だから真面目な人ほど夢をちゃんと持ってるし期待にも応えたいと努力するけど、そういう人ってがんばりすぎちゃって自分を追い込んじゃうから危険なんです。
ちなみにぼくもどちらかというと真面目でがんばりすぎちゃうタイプで、数年前に仕事し過ぎて急性ヘルニアで身動きとれなくなって緊急入院したり、弁理士試験に受からずに半うつ状態になったこともあります。 でもぼくの場合、これはやばいな~と自分の精神状態を自覚できるタイプでもあるんで、まだセーフなんです。きっと自己防衛本能は高いのかもしれません。自分の命を削ってまで無理はしません。それくらいがぼくにとってはちょうどいいんです。
≪まとめ≫
自分はがんばりすぎるタイプだな~と思う人には、「努力が結果につながるとは限らない」という言葉をお伝えしたいです。ぼくの座右の銘でもあるんですが、こうすると努力しているという気持ちがやわらいで、リラックスして取り組めるんです。だからぼくは仕事もブログ活動も自分がやっていることすべてをコツコツ淡々と続けることができ、それが小さな成果につながっているんだと自負しています。
2014年6月8日
著者 ゆうすけ
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