アウトプットを量産するにはまずたたき台をつくって修正しながら完成に近づける
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教育論
弁理士は特許の出願書類を作るのも仕事なんですが、書類作りの時間を短くすればするほど利益率があがります。ぼくの時給は1万円と自分で設定しているので、特許の出願書類が30万円だったら30時間がリミットです。
中には10~20時間くらいで終わる仕事もあります。たとえばシンプルな日用品とか手馴れた技術ジャンルに関する発明とか。ところがいろんなお客さんの仕事をしていると、不慣れな技術ジャンルにトライすることもあります。そういうときは30時間を余裕でオーバーするときもあります(この時間を減らすのがぼくの課題の一つです)。
士業やコンサルタントの方はやはりアウトプットの効率化が何より重要なはずです。そこでぼくが意識しているアウトプットの量産方法をまとめました。
photo credit: jurvetson via photopin cc
まずはたたき台をつくる
特許の仕事に限らず、アウトプットが求められる仕事ではなんでも、まずはたたき台をつくることを意識すべきです。ここでいう「たたき台」というのは提出先に見せられるように書式を整えて誤字脱字がない状態のものです。だからクオリティは二の次というわけです。
「クオリティ」というのは、提出先が要求する仕上がりです。もちろん「たたき台」のクオリティが高ければ高いほどその後の修正が楽になります。でもクオリティを意識し過ぎるとたたき台をつくる時間が長引くんです。ちなみにたたき台のイメージは、60~80%くらいのクオリティです。なお「提出先」というのは、お客さんや上司とイメージしています。
ペンキ塗りのイメージで修正する
たたき台ができると精神的に楽になります。なぜならクオリティは別としても提出先にはいつでも見せられる状態だからです。たまに中間報告としてたたき台を提出することもありますが、これが早ければ早いほど完成にも早く近づきます。なぜなら提出先からのダメ出しや修正指示などで求められているクオリティが具体的にわかるからです。逆に提出先の要求に程遠ければ、早い段階で方向修正できます。
ちなみにたたき台をつくるのもペンキ塗りのイメージが理想です。少しずつ手を動かせるところから埋めていくというイメージ。はじめから順番に埋めていこうと意識しすぎるとなかなか進みません。頭の中ではなく自分の目で確かめながらたたき台をつくると、手がつけられなかったところも徐々にクリアになってくるので、筆が進みます。またたたき台が仕上がっていくのが目に見えてわかるとやる気もわきます。
≪まとめ≫
たたき台をつくるのすら時間がかかる!という方にオススメなのは、まず枠や項目をつくるということです。たとえば表をつくるなら、まず表の枠をつくるんです。箱の数や幅は気にしないでいいです。そうすることで何かを埋めようという思考に切り替わるんです。すると枠がなかったときよりも作業のスピードがあがるはずです。また企画書をつくるなら資料のフォーマットを準備し、タイトル,サブタイトル,ページタイトルなど大項目から埋めていきます。大項目を見ると、つぎはどのページに何を書けばいいか見えてくるんです。だまされたと思ってやってみてください^^v
2014年5月22日
著者 ゆうすけ
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