感情的でガンコな60代の父親をもつ息子の気持ちを考えました。
僕の父親は気に食わないことがあると、基本的に感情的になります。「瞬間湯沸かし器」というやつです。それは僕が大人になってもかわりません。
子どもにだって、いわれたら嫌なことやプライドはあると思います。だからどんなにお世話になった親だからとはいえ、口もききたくないと思うときは素直にあります。
でも僕の場合、基本的に平和主義者で、自分が悪かったらすぐに謝ります。それは円満に解決したい、モヤモヤした気持ちを残したくない、育ててくれた親子に感謝している、という理由からです。
だからときには、自分が悪くなかったとしても謝ることがあります。しかしこちらが謝っても、父親の気持ちはおさまらないときがあります。そんなときは本当に困ります。
そこで今回は、感情的でガンコな60代の父親をもつ息子の気持ちを考えました。
・子どもにもプライベートな空間がある
親だからなんでもかんでも子どものことに口を出していいか?というと、僕はそうは思いません。大人になればなるほどますますそう思ってきました。
僕の父親の場合、自分がわからないことに関しては一切口立ちしません。例えばパソコンやスマートフォンのこととか。しかし自分がわかることに関しては、すごく熱く関わってきます。
たとえばゴルフです。今はあまりやらないものの、昔はだいぶ入れ込んでやっていたようです。だからゴルフの練習に付き合ってやったにも関わらず上達しない息子に腹が立つらしいです。
大人になったら親が見ていないところで子どもは精一杯がんばっています。それを一切無視して、プライベートなことに口出しされても正直困ります。たとえ「息子のためだから」と言われてもです。
・「〇〇してやっただろ」と言われても困る
テレビドラマでよくあるセリフで、「ここまで育ててやったのは誰だ?」とか、「大学いく金出してやっただろ!」というのがあります。意味はわかりますが、これを言われた子どもはどう思うでしょうか。
僕は父親にしてもらったことを心から感謝しています。感謝なんて軽々しく言ってはいけないくらいの恩を感じています。だからせめて、その気持ちの表現として、定期的に親に会いに行ったり、誕生日や結婚記念日などにプレゼントを贈ったりするようにしています。
しかし感情的な父親は、気に食わないことがあると、何かにつけてそういうことを言います。こちらが謝ってもおさまりません。つまりいつの間にか論点がずれて、面倒みてやったのに感謝していない子どもの態度に気に食わないことを一方的にせめてきます。
親として「〇〇してやっただろ」と言いたくなる気持ちはわからなくもないです。しかしそのことをひっぱりだされてしまうと、子どもとして何も話ができなくなってしまいます。
・まずは話を聞いてほしい
本当に愛情をもって子どもに接してくれている気持ちはわかります。しかしその気持ちが一方通行で、子どもには重過ぎるときがあります。恋人関係でいえば、愛情が強すぎて束縛されると重くなるのと同じです。
子どもとしては、とにかく話を聞いてほしいと思っています。なぜそうなったのか?ということです。物事には必ず原因があるからです。
社会人になると結果だけを見て判断されることがよくあります。お客さんからお金をもらう以上、これは当然です。言ってみれば、厳しくドライな世界でひたむきにコツコツがんばっているわけです。
だからなおさら父親には話を聞いてほしいんです。親としても人生の大先輩としても尊敬しているからこそ、たとえ些細なことでも結果や態度だけで判断されると心が苦しくなります。情けないと言われるかもしれませんが、親にまで結果を求められたら、子どもは何に心を許せばいいのでしょうか。
原因、事情、背景、人間関係など、結果が出るまでにいろいろなことが複雑に絡み合っているはずです。全てを理解してほしいというわけではありませんが、まずは耳だけ傾けてほしいと思っています。
≪ピッタリナまとめ≫
父親と息子、男同士なので、ケンカするのは仕方がないと思います。でもどちらかが引いたら、それで水に流すくらいの気持ちが大切だと思います。
日々の中で、互いに気づかい、感謝の気持ちを伝えてきた良好な関係があるからこそ、ケンカできるのですから。その関係がなかったら、ケンカすらできないのではないでしょうか。
2013年8月6日
著書 ゆうすけ
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