三谷宏治教授の「知的成長」から学ぶ、ブログで成長できる3つの理由
三谷宏治氏は、K.I.T.虎ノ門大学院(金沢工業大学 虎ノ門キャンパス)の主任教授で、ボストンコンサルティンググループやアクセンチュアで勤務していた経営戦略のプロです。そんな三谷教授でも、ビジネスパーソンの知的成長は毎日の小さな積み重ねや小さな発見からくるものといっています。
ここで「知的成長」とは、課題を解決する力を鍛えることと私はとらえています。つまり今後のビジネスパーソンは仕事をこなすだけではなく、日々自ら考え新たな課題を解決していく力が必要なのではないでしょうか。
そこで三谷宏治教授「知的成長」から学ぶ、ブログで成長できる3つの理由をまとめました。
1.自分の考えを発信できる
昔は、不特定多数の人に自分の考えを発信するには、お金を払って新聞に掲載したり本を出版したりしなければできませんでした。ところが今はインターネットのおかげで、それが誰でも簡単に無料でできてしまいます。
この環境の変化を利用するかしないかは自分次第です。いまさらブログ?という意見もありますが、まだブログやってないの?という時代がくるかもしれません。この点について三谷教授は、ブログは知的成長のための有効なツールといっています。
<永続的な知的成長のための5カ条>
1 読書とブログで言葉を鍛える
2 できるだけ大きな幅で知識を蓄える
3 一歩だけ深く調べる・考える
4 データ/インフォメーション/インサイト/コンセプトで考える
5 「教える」ことで知的欲求を維持する
三田教授も本書でいっていますが、自分の考えが「他人に見られている」という意識が大切で、これがブログの最大のポイントだとおもいます。この意識がないと、ブログの文責・論理構成・言葉づかい・読みやすさ・わかりやすさを追求できないからです。
また「永続的な知的成長のための5カ条」は、ブログ運営自体にもあてはまります。つまり単なる日記だけでなく、興味あるテーマについて整理し、読者に教える内容に仕上げるのです。
ブログは時代遅れ、炎上したら困る、という前に、その気があるならいち早く準備することをオススメします。
2.アウトプットを意識してインプットする
情報過多の時代、スマートフォンの普及によりますますインプットできる情報量が増えました。しかしこれがいいことだとは決して思えません。インプットしてもアウトプットできなければ、単なる勉強好きです。情報は活かしてこそ意味があります。
この点について、三谷教授は以下のフローを提示しています。
<4段階の「知の階層」>
1 素の情報であるデータ
2 それを整理整頓したインフォメーション
3 さらにそれを抽象化(意味合いを引き出)したインサイト
4 それらを組み合せて統合して創り上げたコンセプト
私はブログ記事も一つの作品ととらえています。だから知的成長にブログが適しているのではないかと思います。そして作品にはコンセプトがつきものです。記事の構造・流れ・タイトルなどを意識して情報収集しています。
インプットしたからアウトプットする、ではなく、アウトプットするためにインプットする、という思考で読書やネットサーフィンすれば、ネタ切れすることは少ないとおもいます。そのためにも興味あるテーマやキーワードをある程度絞ることはオススメです。
3.読者の役に立てるか考える
単なる日記だとしても、読者の視点で記事を書くと伝わり方がかわると思います。どうせ書くなら、誰かのためになる記事はすてきではないでしょうか。三谷教授も記事の中で以下のように書いています。
「教える」ことで相手が変わる感動が、私の知的成長の原動力となりました。
私の記事が誰かの役に立っていたら、それはとても嬉しいことです。そのためブログ記事の中身以上に、記事のタイトルや各項目に気をつかっています。見た目がわかりやすいだけじゃなく、検索エンジンで探されやすいからです。
ブログでは探されやすい記事にすることも大切です。
まとめ
まずはテーマを絞ると、調べる内容がはっきりするため書きやすいと思います。またある程度調べてみないと、そのテーマについて深掘りできません。
書き慣れてきたら徐々にそのテーマに関連する記事を書くと、幅広い考え方を持てるようになり、理想的な知的成長につながると思います。
<参考> Think 実践的ビジネストレーニング詩 SPRING 2013 N0.45
2013年5月27日
著書 ゆうすけ
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