弁理士2次試験合格発表日から来年の弁理士試験に向けて再スタート!
今日は2014年度の弁理士2試験合格発表日でしたね。合格した358名の皆さん、おめでとうございます。一方、不合格だった皆さん、本当におつかれさまでした。合格発表までの2か月半は、地獄の日々だったことでしょう。
そこで今回は、不合格だった皆さんに向けたメッセージを書きたいと思います。というのも、合格者向けの情報は一杯ありますが、不合格者向けの情報はほとんどないからです。
とはいっても、伝えたいのはたった一言、今日から来年の弁理士試験に向けて再スタートです!ってことです。
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落ち込んでいる暇はない
ようやく一段落ついた~あそぼー!って思った方は要注意です。今回不合格だった方は、まずなぜ不合格だったかをちゃんと自己分析することをオススメします。
なんでもそうですが、間違ったことに反省しない人は成長しません。またなぜ間違ったのかを考えない人は、また同じ間違いをします。だから落ち込んで気晴らししてる暇があったら、合格者の再現答案をゲットして今年の2次試験を総復習しましょう。
そして早く再スタートしないと、2次試験をパスして口述試験で滑った受験生たちと来年の最終試験で戦うことになるため、不利なんです。口述試験の経験があり、一度失敗している口述落ち受験生の気迫はハンパないです。
実力に差がつかないよう、2次試験の復習が終わったら、口述試験の勉強をするのもいいと思います。
負けた経験がいつか大きな財産になる
そうはいっても、来年に向けてスタートダッシュをきれた方ばかりではないでしょう。人生のどん底に落ちた気分になって、同じ境遇の人を探すためにネットサーフィンをしている人も中にはいるのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかります。ぼくは2次試験を一発合格したので、2次試験の辛さはハッキリ言ってわかりません。でも1次試験は2回、3次試験は1回落ちてます。だから不合格が発覚したときのやり場のない気持ちは経験済みです。
そんなときは、話を聞いてくれる人に素直に気持ちを伝えるとスッキリします。愚痴ではなく、悔しいという想いを。今日くらいは飲んだくれても許されます。でも明日からは、グッと歯を食いしばるしかありません。
負けた経験があることは大きな財産です。この後の人生で何があっても立ち向かえるはず。順風満帆な人生なんてつまらないし、逃げてばっかりの人生はもっとつまらない。今を大切にしてください。
時代は弁理士を求めてる
弁理士試験は実務に役立たたないとよく言われていますが、ぼくはそうは思いません。というか、むしろ実務家になるための試験と考えています。ぼくが受験時代に教わっていた恩師の先生も言っていました。「弁理士試験は実務家養成試験」だと。
問題を読む ⇒ お客さんの相談を聴く
題意を把握する ⇒ お客さんが真に望んでいることを把握する
構成する ⇒ お客さんの要望からクレーム作成する
回答を書く ⇒ 明細書や見解書などアウトプットする
2次試験の内容を列挙すると、左のようになります。一方、特許実務の内容を列挙すると、右列のようになります。つまりそれぞれの内容はリンクしているということです。
国家戦略や地域活性化において、知的財産戦略は欠かせません。その中心人物には弁理士しかなれず、もっと知見を発信しなければならないはずです。だから弁理士試験でつまづいている暇はなく、時代は新たな弁理士を求めているはずです。
≪まとめ≫
とにかくがんばってください。次もチャレンジされる方、今回でギブアップされる方、いろいろいると思います。ぼくとしては、悔いの残らないようにしてほしいだけです。どんな道に進んでも。
2014年9月29日
著者 ゆうすけ
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