弁理士2次試験本番まであと3日!難関資格の天王山直前の気持ちを振り返る
今年の弁理士の2次試験まで残すところあと3日になりました。今思うと、ぼくは5年前に受けた2次試験を、地獄の底のように迎えました。というのも、本番をうまく乗り越えられるかどうか怖くて仕方がなかったからです。
photo credit: VinothChandar via photopin cc
一瞬も気が抜けない試験
弁理士の2次試験は論述式です。出題形式としては、特許法・実用新案法の問いが2時間、意匠法の問いが1時間、商標法の問いで1時間。午前からはじまり、終了は夕方前。ほぼ丸一日がかりです。
2次試験は弁理士資格の天王山で、ここが勝負と言われています。つまり2次試験が受かれば合格は間近というわけです(いまは3次試験も相当鬼門です)。それくらい重要な試験なので、緊張感も一層です。
そして全国統一の模擬試験でトップ10に入っていた受験生が軒並み不合格になる試験。それくらい気を抜けずに難易度が高いため、落ち着いている暇がないという心づもりでぼくは挑みました。
試験会場入りまでの足どり
ぼくが受験したときの試験会場は慶應大学の三田校舎でした。試験開始時間は午前10時ごろだったと思います。緊張しがちのぼくは9時ごろには到着していました。当然ながら、試験会場に入場開始の時間前です。
試験開始まで勉強をして気持ちを落ち着かせ、いよいよ本番の時間に近づいてきました。そのときの緊張感はMAXです。いよいよか~、どうしようかな~って、意味不明なことを考えていたわけです。
そしていざ試験が開始し、問題文を見ると、これはヤバいと思いました。今まで見たこともないくらい長い問題文なのです。一瞬、また来年試験会場で会おう、サヨウナラ~っていう声がよぎりました。
実力を発揮できれば必ず受かる試験
しかしそのときはじめて知りました。火事場のクソ力というのは本当にあるんだということを。
試験開始直後に早くも不合格がよぎったものの、ここであきらめたら今まで応援してくれた人たちに申し訳ないと感じたんです。そしてその瞬間、ぼくの背中を何かが押してくれました。と思った瞬間、その問題の回答がブワワーッとひらめいたんです(これは本当です)。
というような感覚を覚えたまま、次々と試験問題をこなし、無事に受験が終了しました。終わった瞬間はあの問いは解けなかったな~とか、自信ないな~とか不安でしたが、逆にいうとそれは自分ができなかった問いに気づいている証拠なわけです。そのことを前向きにとらえ、合格発表までの約2か月間を悶々と過ごした末に、2次試験に合格することができました。
≪まとめ≫
ワールドカップの日本代表のコメントじゃありませんが、1次試験を突破してきた受験生なので、自分の力を発揮できれば受かるはずです。しかし一番難しいのは、本番という異様な空気の中で、自分の力を出し切れるかどうか、ということです。不安な受験生の人がいたら、今までやってきたことを信じると共に、孫悟空の元気玉のように応援してくれてる人たちの顔を思い浮かべてみてください。精一杯がんばってきた人であれば、力がみなぎるでしょう。
2014年7月3日
著者 ゆうすけ
↓↓↓このブログが気になった方はこちらもどうぞ!↓↓↓
関連記事
-
社外弁理士に存在価値はあるのか?
先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務磨く」という記事が載っていまし
-
弁理士の仕事はどうなる?人工知能が特許調査してくれる時代とこれからの働き方
人型ロボットや人工知能が発達したら、人の仕事がなくなっちゃうかもしれませんね。 10年
-
弁理士が主人公の本「ぼくは愛を証明しようと思う。」を現役の弁理士が読んだ感想
ネットニュースでこの本のことを知り、なんと主人公が弁理士!ということで、早速購読しました。モ
-
中小企業が新たな価値を生むには?知的財産活動はモノづくりプロデュースのカギ
『ハゲタカ』シリーズの最新作『スパイラル』を背景に、著者の真山氏が語る日本の中小企業の実態や
-
弁理士1次試験前日の過ごし方 本番に平常心を保って乗り切るメンタル管理法
弁理士になってもう5年以上経ちます。弁理士仲間の中には、もう試験のことは忘れたな~という人も