ワールドカップと同じようにキャリアプランも4年周期で設定するとまとめやすい
2014年ワールドカップが開幕しました。日本時間の今朝、日本の初戦が行われましたが、コートジボワールに惜しくも2:1で負けてしまいました。とても残念ですが、気持ちを切り替えて2戦目,3戦目に挑み、ぜひ予選リーグ突破してほしいです。
ところで初戦は敗退したものの、前回大会からの4年間で日本選手の個々の実力は大きく成長したのは確かです。それは世界のトップリーグで活躍する選手が増えたことから明らかです。そして試合前のインタビューでは、この4年間の集大成をみせたいということをどの選手も語っていました。
つまり選手たちにとって、ワールドカップは節目であって、4年周期で自身の未来像を描いているように思いました。そしてこのことを自分に置き換えると、たしかにこの4年間で一つのキャリアプランを達成していることに気づきました。
そこでぼくが4年間どう考えてキャリアプランを形成したかをまとめました。
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基礎体力づくり(1~2年目)
弁理士に登録した年です。ぼくはすでに特許の仕事のキャリアが2年ありましたが、弁理士としてではなく、あくまでも技術者としてのキャリアです。そのため弁理士としてスタートを切れたのは今から4年前になります。
弁理士の場合、特許や商標の実務を一人でできるようになるには、それなりの仕事量をこなさないと厳しいことを実感していました。そのため仕事を与えてもらえる環境(特許事務所への就職)を選択しました。
そして弁理士という責任を背負ってひたすら実務をこなしました。最初は先輩弁理士のOJTもあり、まずは型にはめて仕事をこなせるようになることを徹底的に意識しました。自分で集客したり情報発信したりするのは二の次だと思ったからです。
経験の蓄積(2~3年目)
基礎体力がつきつつ、自分で出した結論、たとえば事例に応じた特許や商標の取り方の的中率が上がってきたことを感じられてきました。仕事も内容も事務的なルーティンワークから個別のお客さん対応や戦略立案にシフトしてきました。
またこのころから積極的に外部活動を始めるようになりました。そうはいっても経験が浅かったため、まずは中小企業があつまる展示会や異業種交流会などに顔を出すようにしました。幸い、弁理士に会うのは初めてとか、そもそも弁理士なんて知らなかった、といってもらえることが多かったです。
そして中には出会ってから1年後に連絡をくれて、ぼくに仕事を依頼したいというお客さんが出てきました。これはとても嬉しかったです。この確率でいうと、100分の1くらいでしょうか。つまり100人(100社)のお客さんと名刺交換して、仕事につながったのが1人(1社)という確率。しかしぼくの活動への想いが伝わったと実感できた、確かな一歩でした。
実績と次の4年目の準備(3~4年目)
自ら出会ったお客さんから仕事の依頼を受け、その結果がではじめた時期です。このころから一人で自信をもって決裁できるようになりました。その分責任も重くなり、仕事への取組みがまた一段と引き締まった感覚を覚えています。自分の判断ミスがお客さんにとっては致命傷になりかねないからです。
またこのころから自分の暗黙知を外部や後世に伝えることを意識しはじめました。どうすれば自分の経験や知識をわかりやすく伝えられるか?自分がいなくても仕事が回るか?お客さんが自社で取り組めるか?など、第三者の視点から考えるようになりました。その意識の具体的な活動の一つがこのブログです。
そして4年目が過ぎようとするころにまた一つ違う環境に行ける選択肢が増えました。それは弁理士としてほとんど前例の会社経営に関わるミッションです。これはぼくにとって次の4年のイメージが明確になるチャンスでもあります。
≪まとめ≫
この4年間で感じたことは、とにかく考えること,発信すること,継続することの大切さです。これは仕事人として生きるには欠かせない3つのファクターだと確信しました。幸せなことに、ぼくはこの3つを実現できる仕事を選べたと自負しています。いろいろあった4年間でしたが、ワールドカップで奮闘している日本選手の活躍をきっかけに、こうして振り返ることができて嬉しく思います。
2014年6月15日
著者 ゆうすけ
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