弁理士短答試験直前に要チェック!試験本番でしないと事前に決めた3つの戦略
いよいよ来週にせまりました!もう時間が無いから勉強しても仕方がないという人、まだあきらめるのは早いですよ。当日にピークが来るようにインプットしまくりましょう。一方、もう勉強しつくしてやることがないという人、油断は禁物です。本番100%の力が出せるよう、弱点を補強しまくりましょう。
もはやこの段階で試験勉強のアドバイスをしてもなんの役にも立たないので、今回は短答試験を3回受けた僕が合格した時に決めた本番では絶対にしないと決めた3つのことをお伝えします。
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1.トイレにいかない
受験界では短答試験の長丁場を乗り切るために途中休憩すべきだ!なんてテクニックも紹介されています。糖分を摂取するためにわざわざトイレに行って飴玉をくわえて戻るとか。だからぼくも初回の受験時にやってみました。
トイレにいったのはちょうど半分解き終わった頃で、開始から90分後ぐらい。疲れてるのか疲れてないのかよくわからなかったけど、とりあえずポケットに飴玉を仕込ませてたのでトイレにいきました。そして用を済ませて飴玉ほおばって戻ったんですけど、結局時間が足りなくなって最後は適当に解答してしまいました。結果は惨敗です。
おそらくトイレから帰ってきた後に集中力を取り戻すのってけっこう大変です。自己分析したところ、ぼくは持久力があったので、合格した年はぶっ続けで試験受けました。しかもトイレに行ってないにもかかわらず見直しまでしたら時間ギリギリでした。トイレに行くべきどうかは自分の集中力と体力と実力を見て決めることをオススメします。
2.問題を法律毎に解かない/31問目から解かない
これは初回と2回目でやりました。問題を法律毎に解くといいって言われている理由は、思考回路を乱さないためです。つまり同じ法律ならその分野の思考回路を継続して使えるので効率がよいだろう、ということです。また31問目から解くといいって言われている理由は、(当時は)31問目以降が理解系の問題が多いといううさわがあったからです。つまり疲れていないうちに頭を使う問題を解き、後半は頭を使わない(知らなければとけない)暗記系の問題を解くべきだ、ということです。どちらも本番でやりましたが、これもうまくいきませんでした。
まず問題を法律毎に解くということは、その問題を探さなければならず時間をロスします。バラバラ解いていくので、問いが減っていく感覚がせず、心が折れました。また31問目から解くと、時間がたっぷりあると思ってしまい、1問1問の回答時間が長めになってしまいます。そして気づくと120分以上かかってしまい、残りの30問を90分で回答しないといけないプレッシャーがきつかったです。
結局ぼくは最初から1問ずつ回答する戦略で合格できました。戦略としてはいたってシンプルです。1問XX分以上かけない、というだけ。これにより時間配分も明確になったし問いが減っていく感覚を実感することができました。この実感を得られると心に余裕が生まれます。ちなみにぼくは短答試験が大の苦手だったので、法律毎の思考回路なんて特にありませんでした。
3.自信もって回答した選択肢より下の選択肢は読まない
これは賛否両論の戦略です。でもこの戦略のおかげでぼくは短答試験に合格できたのも紛れもない事実。だから勇気を持ってお伝えします。参考にしたい人だけご覧ください。
セオリーでは自信の有無にかかわらず、すべての枝を読んでベストの回答を選択します。当然ぼくもこのやり方で回答した問題もあります。しかしこのやり方は誤答の枝をなかなか切れないからすべての選択肢を読まざるを得ないともいえます。だから結局全て読んだけど最終的に選んだ回答が間違っていたなんてことはいくらでもあります。
だから自信をもって回答した選択肢であれば、それより下の選択肢を読む必要がないとぼくは考えたんです。短答試験に弱かった僕は、少ない知識で試験を乗り切るしかありませんでした。そのため巧妙に誤答に誘い込む選択肢を余計に見てしまうと、逆に迷ってしまうんです。この心理状況は短答答練や模試で自覚していました。そしてトライアルとして、自信もって回答した選択肢より下の選択肢は読まないようにしたところ、正答率が上がったんです。
短答試験が苦手ということは、時間との戦いにも勝たなければなりませんでした。だから余計な選択肢を読む時間がぼくにはありませんでした。合格したときは見直しまでしてギリギリです。もしすべての選択肢を読んでいたら見直しができなかったか時間切れでタイムアップです。読まなかった選択肢は見直しの時間でサッと見ましたが、やはり回答を変えることはありませんでした。
≪まとめ≫
短答試験が苦手、対策しきってない、という人にはこのような本番当日の試験の受け方について事前にちゃんと決めておくことを強くオススメします。これを決めてないで当日の気分で決めるのはハイリスクです。なぜなら余計なところに意識をまわすことで集中力を欠き、誤答や時間配分のミスを誘発するからです。どの戦略をするかしないかはご自身にしか決められませんので、どうか後悔しない戦略で本番を乗り切ってほしいです。
2014年5月16日
著者 ゆうすけ
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