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泥臭い努力もどうせならブランドにしよう! 【勝ち続けるためのブランド戦略】

公開日: : おすすめ本

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ブランドやらブランディングやらってカタカナでかっこよさそうですが、言葉に惑わされないでほしいです。ようは商品、事業、会社のよさがお客様に伝わればいいわけだからです。 

そういう意味でいえば、ブランドづくりに泥臭い努力って必要だと思うんです。どんなにいいモノでも、“魅せ方(見せ方)”を間違えると売れません。そして“魅せ方”にもいろいろありますが、中小企業やスタートアップにとって“泥臭さ”はけっこう使える武器ではないでしょうか。 

これについて「中小・ベンチャー企業が知らなきゃマズい 勝ち続けるためのブランド戦略(著 林大吾)」で学んだことを整理しました。

photo credit: akarkayu via photopin cc

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努力はブランドづくりの条件

楽して稼げればいんですが、商品力はない、マーケティングも失敗、と悲惨な状況もあるでしょう。しかし唯一、どんな境遇でも平等に与えられているのが努力です。しかも努力は生まれ持った才能ではなく、後からでも持てます。

ユニークネス三箇条(p116)
1.絶対に誰にも負けないこだわりか
2.たゆまぬ努力で勝ち取ったものか
3.世の中の誰かの幸せに繋がるか 

そして努力は唯一無二のブランドになります。ロッキーもはじめは負けるけど、エイドリアンのために努力して最後はアポロに勝つというストーリーがウケたわけですから。また重要なのは、自分のためではなく、誰かのために努力するということです。誰かのために自分を犠牲にしてがんばる姿が感動を生むからです。 

努力できないのは選択をミスっただけ 

ぼくは考えながらコツコツ努力することできます。この“考えながら”というのが実はミソで、考えなしにする努力は長続きしません。なぜならがんばっても結果がでないからです。 

もし努力できないとしたら、「絶対に誰にも負けないこだわり」の選択が間違っていた、ということだけのことです。だからこそ、先に述べた通り、ユニークネス探しは、徹底的かつ慎重に行うことがとても重要になってくるのです。(p125) 

誰だって選択をミスることはあります。でも大切なのは、選択のミスをなるべく早く気づくことです。だから考えながらやらないとまずいんです。方向性を間違えて突っ走ると、気づいたときに心が折れます。心が折れるとあきらめてしまう人は要注意です。ミスっただけと開き直りましょう。 ちなみに継続は力なりで、ミスってもひたすら努力し続けば成果が出ることもあります。でも時間がかかるというデメリットがあります。

どう努力すべきか教えてもらう 

この選択であっているか自信がない、という不安もつきものです。ぼくのユニークネスは、特許や商標登録を前提としたコンセプトワーク・マーケティング戦略・ブランド戦略の立案です。ここに行き着くまでにいろいろありましたが、今ではぶれないユニークネスとなり、楽しく努力できています。

・・・じっくりとユニークネスにしたいのはこれだ、と心から信じることのできるものを探しながら、日々の業務においてベストを尽くすことが何よりも重要なのですが、どうしても「自分の強みに自分では気づくことができない場合がある」という点は意識しておかなければいけません。(p129-130) 

でもあくまでも教えてもらったことは参考にすべきです。それを鵜呑みにして突っ走るとやはり選択ミスに気づいたときに心が折れます。最後の最後に信じるのは、やはり自分の心です。 

≪まとめ≫

ブランドづくりは会社だけじゃなくて個人にもつかえます。ブランドっていうより、「キャラづくり」といったほうがわかりやすいかもしれません。まずは自分が誰のために何を努力できるのか?その努力の方向性は間違っていないか?もし組織の一員なら、自分の努力が組織への貢献になるか?などちゃんと考えないといけない時代ではないでしょうか。

中小・ベンチャー企業が知らなきゃマズい 勝ち続けるためのブランド戦略

2014年3月4日

著者 ゆうすけ

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