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複数のやりたいこと・やるべきことを同時にやって目標達成する7つのコツ

公開日: : 最終更新日:2014/01/03 おすすめ本 , ,

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photo credit: ryantron. via photopin cc

社会人になっていろんな経験をつんだり人に出会ったりしたことで、自分がチャレンジできるキャパが広くなったと思います。だから学生のときと比べたら、俄然やりたいことが増えました。

限られた時間ですべてやりきり、かつ結果を出すのは簡単なことではありません。だから中途半端にやるくらいなら、一つずつやったほうがいいという考え方もあります。しかし一つずつやれば最大のパフォーマンスを発揮できる、とは言いきれません。

「時間がない」から、なんでもできる!(吉田穂波氏著)」には、複数やるからこそ全てが実現することを、吉田氏のハーバード大学合格体験談で語っています。子育て+主婦+仕事+受験・留学を全てやりきったウラにあるのは、単なる根性論だけではありませんでした。

そこで複数のやりたいこと・やるべきことを同時にやって目標達成する7つのコツを、ぼくの考えや経験にあてはめながらまとめました。なお今回は手書きメモも活用しています^^

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1.時間密度を濃くする 


24時間は平等に与えられている以上、時間の上手につかわなければ、複数のことはやりきれません。逆にいうと、成功した人たちは時間のつかい方がうまかった、つまり“時間密度が濃かった”といえると思うんです。

一分をどう過ごすか、一分の精度をどう高めるか、その一分をどう価値のあるものにするか。つまり一分にどれほどのものを詰められるか。

時間密度とでもいうべきそれらを高めること、密度をギュッと濃くすることによって、人はきっと一日二十五時間分も二十六時間分も生きられるのでは、と考えるようになりました。(p4)

“時間密度が濃い”とは、個人的には“アウトプットの量が多い”ことと解釈しています。

「アウトプット」の解釈もわかれると思いますが、ぼくは“次につながること”と大きくとらえています。たとえばブログの記事など物理的なアウトプットだけじゃなく、“〇〇をする、△したい”と考える発想や、“〇〇した、できた”といえる行動実績も含みます。

発想や行動実績があるから、物理的なアウトプットができるはずです。ブログの記事を書くにも、まずは“こんな記事を書こう”と発想し、つぎに記事の元ネタを“調査した”という行動実績が必要です。

つまり“アウトプットしていない状態を少なくする”ことで、“時間密度”が濃くなると考えています。

2.作業する時間そのものを少なくする 


“時間密度”をより濃くするには、やはりブログの記事など物理的なアウトプットが必要です。発想や行動実績そのものは成果にならないからです。

そして物理的なアウトプットを量産するにはそれを生み出すために作業する時間そのものを少なくする必要があります。

集中するべきときに本気で集中するためには、その周辺の時間、前後の時間の気持ちの状態がとても重要なのでしょう。

集中すべきとき以外の時間とは、高跳びの助走のようなもの。より高く飛ぶためには、助走をいかにうまく走るかが重要です。それと同じで、何かに集中するには、とりかかる前の時間をいかにうまく使うかに気を配る必要があります。(p170)

生み出すために作業する時間”とは、たとえば自動車でいえば、部品を取り付ける時間です。トヨタ自動車がカンバン方式で部品をジャストインタイムで取りよせても、部品を取り付ける作業が遅かったら、自動車の生産台数は減るわけです。

つまり物理的なアウトプットにも、その前提があります。ブログの記事を書くときは、その記事のテーマや内容を“考える状態”があります。この“考える状態”をあいまいにすると、“記事を書く作業”そのものの時間が長くなります。

作業する時間を少なくするには、作業をスムーズに行える状態に自分をもっていくことが必要です。ちなみにぼくは記事を書くとき、スマホや本やブログの情報を記事のフォーマットにあてはめたイメージを想像することで、スムーズに記事を書ける状態に自分を持っていきます。

 3.それぞれの共通項をリンクさせる


時間密度を濃くし、作業する時間を少なくできれば、それぞれのことは効率よく行えると思います。でも複数のことを同時に行う場合、これだけの工夫ではパンクしてしまいます。

そこで複数のことを同時にやるときは、それぞれ共通する点をリンクさせると効率的できす。

「仕事は何時から何時まで」「子育ては何時から何時まで」などとハッキリは分けられない。仕事に没頭する時間もあるけれど、その合間にプライベートな用事を済ませるときもある。プライベートの時間もあるはずなのに、仕事のことを考えている時間がある。それはまるでマーブル模様のような混沌です。

しかし混沌としているからこそ両方が進む。ハッキリと分かれていないからこそ、両方ともできると思うのです。(p40)

関連性が高いものであればあるほど有効です。ぼくの場合、弁理士として特許の書類を書くテクニックと、ブログの記事を書くテクニックに共通項を見つけてそれぞれをリンクさせています。

しかも一方で行き詰ったら、もう一方のアイデアを参考にしたり、もう一方のほうでストレスを発散させたりしています。

関連性が低いものでも、なにかしらの共通項はあるはずです。たとえばゴルフのメンタルバランスと、仕事で集中力を高める方法とか。多少強引でも、リンクさせると相乗効果でどちらもよくなると思います。

4.〇〇のついでにやる


隙間時間の有効活用というやつです。人が集中できる時間はそう多くありません。まとまった1時間よりも、隙間の10分間を6回繰り返すほうが、“時間密度”は濃くなります。

さらに、仕事の昼休みの余った時間、仕事の途中でトイレに行くとき、家に帰ってからは洗濯物を干すとき、食卓の食器を片付けるときなど、もはや隙間時間とは呼べない「ビヨンド・ザ・細切れ時間」ともいうべき時間にも、絶え間なく頭を動かし、小論文の内容を考えたり、メールの返事を用意するなどしていました。(p147)

以前、ついでにリストについて記事を書きましたが、ぼくは生活や仕事の中で頭をつかわないタイミングは全て隙間時間と考えています。

個人的に隙間時間にオススメする3つのことは、“考えること”、“妄想すること”、そして“暗記すること”です。

“考えること”は、アイデアを出したりアウトプットの構成を検討したりすることです。こういうのはじっくり考えて出るものではないな~と実感してます。

“妄想すること”は、夢や楽しいことを想像することです。複数のことを同時にやっていると、妄想することも忘れがちです。でも妄想を忘れると、そもそもなぜ複数のことをやっているのか、自分を見失ってしまうことがあるのでよくありません。

“暗記すること”は、弁理士の受験時代で体感しました。暗記しよう!と思っても暗記できないし、すぐに忘れます。だからぼくは歩きながら法律の本を読んで、「特許法第〇項は□□について書いてある」という感じで暗記していました。

5.大→中→小を意識する


物事には順番があります。順番がよいと、物事がうまくいきます。そして順番で大切なのは、大きいことからはじめるということです。

著書では、大きな石3~4個、中くらいの石10個、砂ビニール袋1杯をバケツに入れる順番について書かれています。

正解は、まず大きな石を入れ、次に小さい石、最後に砂を入れる、という方法です。小さい石や砂を先に入れてしまうと、大きな石のいくつかははみ出してしまいますが、最初に大きな石を入れれば、その隙間に小さな石や砂が入り込みます。最初に小石や砂を入れるより、ずっと多くの石と砂を入れることができるのです。(p81)

このバケツの例は単純ですが、大→中→小の順番をわかりやすく説明しています。大きさがちがう複数のことなら、大きいのからはじめるといいと思います。

また、たとえば目標設定する場合、大:ゴール→中:通過点(マイルストーン)→小:日々の活動とすると、行動しやすいです。

ブログをつくる場合、大:コンセプト→中:デザイン構成→小:カテゴリーブログ記事を書く場合、大:テーマ(キーワード)→中:タイトル・サブタイトル→小:文章、とすると、読者に伝わりやすくなります。

ちなみにこの順番は、大⇔中⇔小つまみ食いしながら進めてもOKです。この順番は理想ですが、いつもそうなるとは限りませんが、基本スタイルとしてはオススメです。

6.ヘルプを求める素直さを持つ


できる人もいるのにできない自分の情けなさや惨めさを感じるときがあるかもしれません。しかしできないことを悔やんでもしかたがありません。一人でできなければ誰かにヘルプを求める、そんな素直さが必要だと思います。

では、どうしたらこの「気持ちの壁」は越えられるでしょうか。

そのコツのひとつが、「自分ひとりでできないんだ」と開き直ることだと思っています。「仕事も家事も育児も全部自分で完璧になんてとてもできないよー!私はそんなにすごい人間じゃないよー!」と明るく開き直るのです。(p112)

たとえばブログの記事を書くことは一人でできても、その記事や自分の考えをひろめることって一人では限界があります。

ひょっとしたら検索エンジンでもひっかからないショボイものかもしれないけど、それでも影響力のある人に紹介してもらったり、ブロガー同士で応援しあったりして、前進し続けるすることが必要です。

7.軸が決まったら走り出す


1~6まででテクニック的なことを書きましたが、ようはやらないとできないわけです。自動車と同じように、走り出したら見える景色がかわってきます

環境をととのえ、時間をなんとかつくり出してから始めようとするのではなく、とにかく始めてしまう。小さいけれど具体的な一歩を、まずは踏んでみる。

時間ができてから始めるのではない。始めると、時間が生まれる。やりたいことをとにかく始めてしまうと、自然とその分の時間は絞り出されるのです。(p46)

そうはいっても誰かがピストルでヨーイドン!を合図してくれるわけではないため、走り出すタイミングは自分で決めなければなりません。

個人的には、軸が決まったタイミングで走り出すのがいいと思います。起業するならビジョンやミッション、資格を取るならその資格の必要性や資格を取った後の姿が軸となります。

軸が決まれないうちに走り出すと、心が折れやすいです。また軸が変わると振り出しに戻るため、時間のロスがもったいないです。

 ≪ピッタリナまとめ≫


一つでも目標達成するのは大変なのに、複数のことならなおさらです。ですが、一つのことだけをやるよりも、複数のことをやりながらのほうが、一つ一つの目標を達成しやすいと思います。なぜなら、モチベーションを維持しやすい、充実感がある、安心感がある(ダメ元という気持ち)など、いろいろなメリットがあるからです。

「時間がない」から、なんでもできる!

2013年8月20日

著書 ゆうすけ

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