地球をメロンとしたら?科学の世界のスケールを私生活に例えると面白い
「科学」と聞くと、むずかしそ~っていう拒否反応はいまだにあります。高校生のときに勉強しましたが、ちんぷんかんぷんだったことだけ覚えています。それ以来、積極的に勉強しようと思ったことはありません。
でも「科学」はそもそも理系的学問の根本である“自然現象”がテーマです。宇宙、地球、原子、細胞、全て自然現象で生まれたものです。そして「数学」「物理」「化学」は「科学」の中に含まれます。つまり「科学」をさけたらモノゴトの本質を理解してないということになりかねないと想いました。
そうはいっても興味がわかないことを勉強することほど苦痛なものはありません。なんとか興味を持てそうな教材がないかなと探していたところ、オモシロい本に出会いました。
地球がメロンの大きさだったら?
想像すらしたことがない換算の仕方ではないでしょうか。ぼくらが住んでいる地球は、太陽系の中にあります。太陽系とは、太陽の周りをまわっている天体の集まりです。地球もその一つ。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、冥王星は、太陽系の惑星です。
これらの惑星の距離感ってイメージしたことがなかったわけですが、地球をメロンの大きさにすると、以下のようなスケールになるそうです。
太陽・・・東京駅の上に浮かんでいる気球
地球・・・新橋あたりにあるメロン(直径13cm)※東京駅から1.5km
※月・・・地球から4mはなれたウメ(直径3.5cm)
天王星・・・横浜あたりにある直径51cmの球(東京から29km)
海王星・・・鎌倉あたりにある直径49cmの球(東京から45km)
そして太陽系全体は、東京から沖縄まで(1500km)を半径とした円になります。こうして置き換えると太陽系の大きさをイメージできました。
原子核をパチンコ玉の大きさにしたら?
物質の最小単位が原子です。たとえば水素原子(H)は、原子核と、原子核を中心にして周る電子で構成されています。まるで地球と月の関係のように。こう考えると自然現象がまたオモシロいと感じられます。
そして原子核をパチンコ玉(1cm)の大きさにすると、水素原子と電子の関係は以下のようなスケールになるそうです。
原子核・・・上野動物園の真ん中にあるパチンコ玉
原子・・・上野動物園(直径450m)
電子・・・パチンコ玉(原子核)を中心に上野動物園の周りをまわるもの
さらに水素原子(H)2つと酸素原子(O)を組み合わせると水分子(H2O)になります。そして水素原子の原子核をパチンコ玉とすると、水分子は直径1kmの大きさとなり、酸素原子を中心にして水素原子(上野動物園の大きさ)が2つ周っていることになります。
水分子の集まりが水分となり、ぼくらのカラダの60%がこの水分でできていると考えると、神秘的です。
≪ピッタリナまとめ≫
マクロな世界とミクロな世界のスケールを日常生活に置き換えることで、自然現象が身近なものとなり、モノゴトの本質を知る一歩になると想いました。宇宙のビックバンからぼくらが存在する今までを1年間に例えると、人類の時代は歴史上でほんのわずかでしかありません(これは本書のクライマックス部分です)。そのわずかな時間の中で科学と向き合い自然現象を感じながら生きることも大切ではないでしょうか。
科学の世界のスケール感をつかむ: もしも地球がメロンの大きさだったら (BERET SCIENCE)
2013年9月11日
著者 ゆうすけ
関連記事
-
「世界をよくする仕事」で稼ぐ著書・大澤亮氏に学ぶキャリア形成に大切な3つのこと
仕事人ならキャリアはずっと付いてきます。他の人より光るキャリアの持ち主なら、予期せず転がって
-
アップルのデザインの表と裏の世界
ファッションなどに限らず、デザインというキーワードは産業の発達に欠かせない要素になってきまし
-
著書「ハゲタカ外伝 スパイラル」から考える特許の無償開放(オープン戦略)の意義
以前、「ハゲタカ外伝 スパイラル」の著書・真山氏のコメントに基づいてエントリーしましたが、今
-
弁理士が主人公の本「ぼくは愛を証明しようと思う。」を現役の弁理士が読んだ感想
ネットニュースでこの本のことを知り、なんと主人公が弁理士!ということで、早速購読しました。モ
-
知財管理もホワイトカラーのパラダイムシフトが必要!「トヨタ生産方式の逆襲」から学ぶ業務カイゼンの真髄とは?
かんばん方式をはじめトヨタ生産方式が誤解されている理由や、実は製造現場に導入すべき考え方など