ゴルフには人生の教訓があてはまると想う-方向を定める
ボールを打つとき、意外に忘れがちなのがカラダの向きです。
自分ではバッチリだと思っても、他の人から見ると、本来の向きではないときがあります。まっすぐな方向より、左を向いていたり右を向いていたり。だからボールが思った方向に飛ばないわけです。
人生も同じで、まずは方向を定めないと、行きたいところ、つまり夢や目標にはたどり着けないか、着けたとしても遠回りになってしまうと想います。
そこで今回は、「方向を定める」ことについて考えてみました。
目標をしっかり確認する
野球のバッターでもサッカーのPKでも、まずはボールを飛ばすところを目で確認します。そこを確認してはじめて、フェイントや駆け引きが成立するはずです。ゴルフの場合、アドレスに入る前にボールの着地点を確認すべきです。
人生にあてはめると、まずはゴールをイメージします。ゴールとは、たとえば10年後の自分、5年後の自分、3年後の自分、1年後の自分、と細かく区切るほど正確になります。
個人的に、目標をしっかり確認しないでなにかはじめることは、10歩先に沼があることを知らずに暗闇の中を走り出すようなものだと思います。
目印をさがす
目標をしっかり確認しても、アドレスに入るとボールの着地点から目が離れるため、慣れないうちはカラダの向きが飛球線と平行になり難いです。そんなときは目印をさがすといいことをプロに教わりました。
たとえばティーショットのときは、ティーグランド内にある芝の色や形などわかりやすい目印をさがします。つぎにその目印からボールの着地点まで線をひきます。これが飛球線となります。そしてその目印から30~50cm前方の飛球線上にティーをさします。
その目印とティーを結んだ線と自分のカラダが平行になるようにアドレスします。これが物理的に理想なカラダの向きだそうです。さらに目印とティーを結んだ線上にクラブヘッドを動かせば、きれいなスイングにもなるというわけです。
このように何か目印になるもの(点)と到達したいゴール(点)を結ぶと、方向を示す線ができます。人生においてスタート地点の目印は、そのときの自分の状態ではないでしょうか。
目印がないなら自分でつくる
ティーグランドでは目印をさがして自分の好きなところにティーをさせますが、フェアウェイではそうはいきません。ボールを動かせないからです。
そこでフェアウェイでは、ボールとボールの着地点(たとえばカップ)を結んだ線(飛球線)を後ろに延長し、ボールから30~50cm後方の飛球線の上に何かしら目印をつくります。たとえばちょっと芝をならすとか。こうするとティーショットと同じ状態をつくります。
またもし芝をならす動作を器用にできない場合は、ボールの後ろにクラブヘッドを飛球線上に置き、そのままの状態でアドレスに入ります。つまりクラブが飛球線上にある状態のまま、カラダだけ動かすというものです。これはクラブヘッドの面を目印にして、飛球線と自分のカラダが平行になるようにする工夫です。
「反面教師」というコトバがありますが、これは悪い例の目印です。悪い例は目印にならないかというと、ぼくはそうは想いません。悪い例があるから、自分のありたい姿・なりたい姿を自覚でき、それに向かって進めると考えています。
≪ピッタリナまとめ≫
人生はゴルフコースに例えるとオモシロいです。バンカーもあれば池もある。風が吹けばボールの着地点がかわる。奥が深く、不可抗力で行先がかわるからこそ、はじめにしっかりと方向を定めるべきではないでしょうか。
2013年8月23日
著書 ゆうすけ
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