キレイ〇〇〇といえば?売れるネーミングとキーワード選択のヒント
美容ブームだからでしょうか。「キレイ」というキーワードを最近よく見かけます。
「キレイ」というコトバには、ピカピカ、華やか、容姿端麗など、いいイメージを思い出させるチカラがあります。だからキーワードとして「キレイ」を選択することは商品アピールとして効果的です。
そこでキレイ〇〇〇(または〇〇〇キレイ)といえばどんな商品があるかを調べました。
・キレイキレイ®
「キレイキレイ」はライオン株式会社が販売している石けんの商品名です。
「キレイキレイ」の由来は、汚れを落としてキレイ、殺菌してキレイという意味に加え、お母さんが小さいお子さんに対して「キレイキレイしよう」という重ねコトバからきています。
・ナイトキレイ®
「ナイトキレイ」は株式会社ファンケルが販売しているサプリメントの商品名です。
キャッチコピーは「明日のはずむ美しさへ!スマートチャージゼリー」。仕事で忙しい人からみれば、夜のうちにキレイになれるなら!とついつい手が伸びてしまいそうなネーミングです。
・キレイナノ(kireinano)®
「キレイナノ」は美光堂が販売する石けんの商品名です。
「きれいなの!」というセリフが聞こえてきそうなネーミングです。また極小の単位nano(ナノ)にもかかって、石けんの粒子がヨゴレをキレイにとってくれそうなイメージがします。
・KIREI-WALK(キレイウォーク)®
「KIREI-WALK(キレイウォーク)」は、通販会社チヨダの靴の商品名です。
足とカラダにやさしく安全でスタイリッシュな「歩き」を届けるというコンセプトを表現したネーミングです。それでいてオシャレなイメージもするため、スニーカーやパンプスなど幅広く使えます。
・キレイウォーカー®
「キレイウォーカー」は、ウォズ株式会社のインナーウェアの商品名です。
「正しい姿勢と歩行」というコンセプトを「キレイウォーカー」というネーミングに置き換えてちょうど良く伝えています。
・Kirei Style(キレイ スタイル)®
「Kirei Style(キレイスタイル)」は、NECビックローブ株式会社が運営する化粧品・コスメ・エイジングケア・ダイエットなど美容に関する情報サイトです(2013年8月30日以降はエキサイト株式会社に事業譲渡の予定)。
美容のポータルサイトとして、女性が情報検索しやすいように整理されています。
・KIREILABO(キレイラボ)®
「KIREILABO(キレイラボ)」は、グンゼ株式会社が運営する女性向けのインナーウェアに関する情報サイトです。
加齢によって肌年齢も上がるためその人にあった下着を提供する、というのがコンセプトです。50代からのいわゆるエイジング世代のカラダとココロに関する情報が豊富です。
・キレイ学®
「キレイ学」は、株式会社セレナイトが運営する美容に関する情報サイトです。
美意識の高い女性をサポートしていきたいというコンセプトに基づき、「キレイ学な女性たち」や「キレイ学メンバーズ」など「キレイ学〇〇〇」というカテゴリーをつくって見やすく整理されています。
また「キレイ学モニター」は「キレモニ!」、「キレイ学クーポン」は「キレポン!」など、「キレイ学」というコトバを知名にする工夫がなされています。
≪ピッタリナまとめ≫
ここで紹介したのは、「キレイ〇〇〇(〇〇〇キレイ)」のごく一部です。商標登録されているもの以外にもたくさんあります。つまりそれだけ人気のキーワードということです。記憶しやすいだけじゃなく、イメージしやすいネーミングにするためには、キーワードの選択が大切です。
2013年7月30日
著書 ゆうすけ
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