「自分の才能の見つけ方」から学ぶ 仕事で結果が出なくて苦しいときの3つの考え方
「才能」、見つかっていない人にとってのどから手が出るくらい欲しいものです。しかしそもそも「才能」を見つけるのも見つからないのも自分次第。なぜなら「才能」は基本的に誰もが生まれ持っているからです。
そして「才能」を見つけても、「才能」で結果を出すのは簡単ではありません。これは自分の「才能」を自覚しはじめた人なら誰もがぶち当たる壁ではないでしょうか。
そこで本田健氏の著書「自分の才能の見つけ方」から学ぶ、仕事で結果が出なくて苦しいときに大切な3つの考え方を整理しました。
・結果が出ない苦しみは結果が出る前触れ
仕事だろうがプライベートだろうが、努力した結果が出ないのは、もどかしく、歯がゆく、ときに自分を責めてしまうこともあります。とくに真面目な人ほど、自分には才能がないと追いつめてしまいがちです。
もし今、あなたが苦しく感じているのであれば、それはすばらしいことです。
なぜなら、将来自分が才能を発揮して生きていくための情熱を貯め込んでいるからです。萩本欽一さんの言葉を借りると、「ダメなときほど運はたまる」ので、今うまくいかないことが、未来のすばらしいことにつながっていくのです。(p133)
何よりつらいのは、いつ結果が出るのかわからないことです。この苦しみもやがて終わるならまだしも、苦しみ続けたあげく力尽きてしまう可能性もあります。
しかしモーツアルトやシェークスピアなど歴史上の偉人、スティーブ・ジョブズなど近年の大発明家もまた、結果を出せずに苦しんだ時期があったといいます。
メンタルバランスを保ちつつ、まずその苦しみを受け入れることが大切だと思います。
・結果が出ない苦しみもシナリオ通り
30代になると、出世や結婚など、人生のステータスに差がつきはじめます。こんなとき、不幸な運命を背負っていると言い続ける悲劇のヒーローやヒロインがけっこういます。
つまり、人生全体で考えて、才能をうまく発揮して生きられるように、失敗も最初から人生プランに含まれているということです。それに気づいた人が失敗にめげず自分の才能を見つけて成功すれば、失敗につぶされかけた人も、それを見て勇気づけられます(p173)
失敗や挫折、これらが全て人生のシナリオだと言えるのは、ひょっとしたら壁を乗り越えた人だけかもしれません。
しかし夢物語を胸はって教えてくれる先人がいる限り、苦しみを乗り越えられる可能性はゼロではなく、自分の才能に正面から向き合う価値はあると思います。
人が共感するストーリーは、てっぺんからどん底に落ちるか、どん底からてっぺんまで這い上がるか、このどちらかといいます。どうせなら後者で共感を得たいものです。
・結果が出ない苦しみが本物を創る
直接聞かなくても、なんかうさんくさかったり、重みがなかったりと感じる瞬間ってあると思うんです。
明るくても薄っぺらい人は、まわりから「全然わかっていない人」と思われがちです。「この人、全然わかってないな」と感じると、応援する気が一気になくなります。
一方、その人が大きな苦しみを乗り越えてきた人だと感じたら、「この人はいろいろ大変だったけど、今の幸せをつかんだなんてすごいなぁ」となるものです。(p175)
あえて失敗や挫折をする必要はないと個人的には思います。失敗も挫折も知らないことが幸せという考え方もあるからです。
しかし「リスクを取らないのが最大のリスク」というコトバもあるとおり、人生には、避ければまた別の苦しみが待っているようにも思えます。
≪まとめ≫
「神様は乗り越えられない人に試練や苦しみを与えない」というのはまんざらではないと思います。
苦しみを受け入れることが成功の法則である、と割り切れるかどうかだと思います。
2013年7月21日
著書 ゆうすけ
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