ゲーム業界のジャンル名も商標登録できる!「サウンドノベル」からの学び
ゲーム業界のネーミングといえば、ソフト名やキャラクター名をパッと思い出します。だからそれらを商標登録しておく価値は十分あります。
でもゲーム業界のネーミングはそれだけじゃありません。ジャンル名もあります。その代表例が「サウンドノベル」で、これは商標登録もされています。
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ジャンル名でゲーム業界のブランド戦略
「サウンドノベル」はゲームジャンルのひとつで、テキストを主体にしたアドベンチャーゲームを指す言葉。小説のようなテキストが画面全体に表示され、そこに背景や効果音、BGMが加わり、より臨場感を味わわせてくれます。
<引用:2014/10/22 inside 【今日のゲーム用語】「サウンドノベル」とは ─ 商標登録もされている立派な一ジャンル>
「サウンドノベル」は株式会社スパイク・チュンソフト(元チュンソフト)が2001年に商標登録したネーミングです。一方で、「サウンドノベル」の第一作品は1992年3月発売の「弟切草」です。
「弟切草」発売から約10年後の商標登録。その間、ゆるやかにマーケティングし、認知され始めたのが2000年(出願日)頃だったのかもしれません。
商標登録は商品リリース後でもできます。ここが特許とは違う点です(原則)。でもリリースしたときに、これはいいネーミングだな!って思った誰かが、先に商標登録しちゃうこともあるんです。
≪まとめ≫
商標登録は比較的手ごろな投資です。ネーミングがマーケティングに影響することを考えば、真似されても文句が言えるように登録するのは当然の判断です。そこを節約したために後々痛いことにならないようご注意ください。
2014年10月22日
著者 ゆうすけ
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