店名の価値をあげるちょっとした工夫とは?濁点を活かしたサガミチェーンの事例
連休に、学生時代の友人に会いに名古屋へ行ってきました。1~2年に1回は会って互いの状況を話し合うものの、ほとんど昔話や変わらないネタで楽しんでいます。
そんなとき友人に連れていってもらったお店でちょっとおもしろい由来をもつ店名を見つけたんです。こういう工夫は目を引くし記憶に残りやすいと感じました。
photo credit: Hiroht via photopin cc
濁点を一つ多くして注目度アップ
「サガミ」は名古屋を拠点として全国展開している和食レストランチェーン(株式会社サガミチェーン)です。メニューも多彩でほどよくリーズナブルなので、幅広い層に人気のようです。2013年には第21回優良外食産業表彰『地産地消推進部門』で農林水産大臣賞を受賞。輝かしい実績もあります。
そんな「サガミ」の店名で注目したのが、「ガ」の濁点が一つ多いこと。へーっと思っていたら、店名の由来と濁点の意味がメニューに書かれていました。
日本の伝統ある文化の源であり、今日まで脈々として継承されている貴重な財産を沢山有している京都の郊外にある「嵯峨野」。・・・そんな“嵯峨野の諭し”を美味しさに結びつけたいと願いを込めて嵯峨野の味わいを「嵯峨味」と名付け「サガミ」という店名が誕生いたしました。またサガミの「ガ」の点が一つ多いのは、お客様にたいして、真心を一つ多く籠めてという気持ちを表している
<引用:「サガミ」の名前の由来>
地名「嵯峨野」の「味」という意味からなる店名「サガミ」も深い由来ですが、さらに「ガ」の濁点を一つ多くすることで、店のイメージをもう一つ付け加えたちょっとした工夫が大きな効果を生んでいます。
そしてぼくのようにはじめて来店したお客さんが「ガ」の意味を知ったら、少なくともその場でそのネタの話をするんじゃないかとおもうんです。なるほどね~って。ぼくの場合、友人に教えてもらって気づきましたが、友人は自慢げに教えてくれました。
≪まとめ≫
店の印象を忘れさせないのは飲食業にかぎらず大切なことでしょう。その工夫を店名に加えるのはコストもかからないため有効な手段ではないでしょうか。
2014年11月3日
著者 ゆうすけ
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