ブログ記事を3つの項目にまとめるとなぜ読みやすい?3つの深層心理
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最終更新日:2014/01/04
ネーミング開発
昔から文章をつくるときに数字の「3」は活用されています。社会起業家の田坂広志氏は著書「企画力」で、企画書にビジョン・目標・戦略など全て「三の原則」を活用すべきと説いています。また「6分間文章術」の著者・中野功氏は、説得力が増す「3」を「魔法の数字マジックナンバー」と語っています。
そこでブログ記事を3つの項目にまとめるとなぜ読みやすいか?を、3つの深層心理にまとめました。
1.良くも悪くもキレがある
数字の「3」を使ってキレがある表現をすることがあります。
例えばポジティブな表現としては、「ホップ・ステップ・ジャンプ」や「ワン・ツー・スリー」のように、勢いをつけるときに三拍子がよく使われます。
一方、ネガティブな表現としては、「三日坊主」や「三日天下」のように、集中力や支配力が途切れるさまを比喩表現するときに使われます。
つまり数字の「3」を使えば、ヒトのリズムや生き様をきりよく表現できる深層心理が働いていると言えそうです。
2.おさまりがよい(納得感がする)
各ジャンルで代表的なものを選ぶときに、以下のような「三」の使い方をよく目にします。
「三大宗教(仏教・イスラム教・キリスト教)」
「三種の神器(鏡・玉・剣)」
「御三家(尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家)」
これらは、いろいろあるけど選ぶとしたらこの3つ、という意味が込められています。また、誰もが知る三つ、これら三つを除いては考えられない、などの意味も含まれているでしょう。
このように選択すべき場面では、以下のような深層心理が働いていると考えられます。
一つ・・・選び出すのは相当の覚悟が必要
二つ・・・意見が割れると厄介
三つ・・・意見が割れたときの代替案があり安心
つまり選択したことが原因で発生するリスクを回避する最もシンプルな方法が、三つ選ぶという結論に至ったと想像できます。
3.ユニットの最小単位
世の中で最も小さな最小単位は原子です。そして原子があつまり分子となり、分子があつまりモノになります。これと同様にヒトの世界にも、例えば以下のような最小単位があります。
「三位一体(三者が心を合わせて一つになることなどの意味)」
「三本の矢(アベノミクス基本方針などの意味)」
「三人寄れば文殊の知恵(よい知恵を生み出すときのことわざ)」
これらはいずれも3つ集まって1つの最小単位(ユニット)となる意味を含むコトバです。
また「心技体」は、精神力・技術・体力の総称で、スポーツなどで大切な要素を表現するコトバとして使われています。
つまり数字の「3」を使うことで、最も小さな要素で最大の結束力や効果を生み出すことができる深層心理があると言えそうです。
まとめ
少ないにこしたことはない、でもリスクは避けたいし、最大の効果が欲しい、というヒトの深層心理において、最も妥当な結論が数字の「3」だったように思えます。
2013年6月26日
著書 ゆうすけ
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