ステップバックが自己成長と目標実現につながる考え方とシミュレーション
私は企業に勤めていたころ、自分の成長と目標の実現に限界を感じていました。なぜならその環境では、自分がやるべき理由を見つけられなかったからです。つまり真の生き甲斐を探していた状況です。
企業での仕事には全力を尽くしました。しかし諸先輩方の姿を自分の10年後の姿に照らし合わせたのです。そのとき、このままでいいのか不安にもなりました。同じように考えている方も少なくないのではないでしょうか。
そして今、ステップバックというキャリア形成が注目されつつあります。ビジネス人生は30年くらい。それなら一時的な後退(ステップバック)をプラスに考えようという思想です。
これはWall Street Jouna誌で2007年に掲載されました(文末にリンクあり)。起業、ノマド、フリーランス、資格取得もその類に入ると思います。
そこで私のキャリア形成をステップバックの思想にあてはめてみました。ステップバックが自分の成長と目標の実現につながる考え方とシミュレーションです。
ステップバックを経験した成功者も多い
そもそも成功者の中には、地位や年収を捨て、あえて後退する人がいます。でもこの後退とは、プラス思考。つまり自分の夢や目標を実現させるために、一先ず進路変更することです。
はじめから自分のやりたい方向にまい進できている人には縁のない話です。しかしそのような人ばかりではないはずです。だからこそステップバックの思想を知ってほしいのです。
ステップバックの大原則は以下の3つです。
〇明確な目標を持つこと
〇マイナス要素をも受け容れられること
〇感情的な理由で後退を選ばない
組織内で発言権をもてれば、所属変更できるかもしれません。また心機一転、転職して違う業界にもいけます。しかしそれには、自分の年収や地位と引き換えです。つまり失うモノがあるわけです。
ステップバックすべきかどうか自問自答する
ステップバックするなら、リスクを考えないといけません。そしてやるからには、とった分のリスクを地位や年収で回収すべきです。
そこでステップバックをすべきかどうかのチェック項目を紹介します。また私が弁理士になるためにステップバックしたときに各チェック項目をどう考えていたか紹介します。
〇自分に何が必要かちゃんと理解している
⇒はい。マーケティングや技術経営の知識と経験が不足していた。
〇チャレンジに没頭するタイプだ
⇒はい。チャレンジ精神は旺盛。
〇情熱に向かって進むタイプだ
⇒はい。中小企業や個人事業主の方々の支援をライフワークにしたかった。
〇以前のキャリアに簡単に戻れる
⇒弁理士試験を5回受けてダメだったら、システム系の仕事にもどる意志もあった。
〇ある程度貯蓄してある
⇒1年分の収入ゼロ分(約300万円)は貯蓄していた。
〇綿密に計画している
⇒5ヵ年計画と、弁理士試験までの年間スケジュールを毎年立てていた。
〇(失敗しても)キャリアを立ち直すのに十分な時間がある
⇒弁理士試験を5回受けてダメでも34歳。キャリア再生できる年齢と考えていた。
ステップバックのシミュレーション
またステップバックする場合とステップバックしない場合のシミュレーションは以下です。ステップバックしない場合とは、一般企業に就職して定年まで働くイメージです。
まず一般企業に就職して、地位・年収と生き甲斐を一先ず高めていきます。しかし25~35才のときに、社内の人間関係や仕事内容に疑問を抱きはじめます。
そのためステップバックしない場合(点線)、生き甲斐は高まらず、その後は年齢と共に地位・年収が上がるだけです。
そして65才で退職後、年収は半分になるものの、70才くらいまで再雇用で働きます。最終的には地位・年収がほぼゼロになり、死期を迎えるシナリオです。
一方、ステップバックする場合(太線)、25~35才で一先ず地位・年収は半分になります(1.ステップバック分岐ポイント)。しかし生き甲斐は維持したままです。
そして30~40才で、ステップバックしない場合より生き甲斐が高まります(2.生き甲斐分岐ポイント)。
最終的にステップバックしない場合の年収を上回るのが、40~65才です(3.地位・年収分岐ポイント)。
さらにステップバックのおかげで、65才を過ぎても収入を得る仕組みがあります。最終的には、地位・年収が高まり、死期を迎えるシナリオです。
まとめ
結局、どこまでリスクを負えるか次第だと思います。リスクは、自分のキャリア、財産、家庭に影響することです。
年齢に関係なく、最悪のシナリオも受け入れられる、という決意が必要です。そして決意した人だけ見れる景色がきっとあります。
<参考>
How to Get Ahead By Going Backward
昇進だけがキャリアパスじゃない、ステップバックで目標に近づく
キャリア形成の新たな道筋――あえて後退する「ステップバック」という考え方とは?
2013年6月7日
著書 ゆうすけ
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