知っトク!売れてるネーミングの共通点とは?
公開日:
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最終更新日:2014/01/04
ネーミング開発
前回は、自作のネーミングをブランディングに活かすヒントをまとめました。
前回分⇒ https://namingpress.com/?p=2266
そうはいっても、売れるか売れないかわからない商品のネーミングを商標登録したってしかたないじゃん!って思われる方もいるかと思います。
そこで今回は、商標登録する価値があるヒットネーミングの共通点をまとめました。
結論からいうと、商標登録する価値のあるヒットネーミングの共通点は、お客様目線のネーミングである!ということです。
これがヒットネーミングの共通点。わかりやすく、代表例を3つ上げます。
1..『宅急便』 商標登録第3023793号 他
皆さんご存知の、クロネコヤマトの宅急便~♪、です。これは、ヤマトホールディングス株式会社の登録商標。一般的名称では「宅配便」と言われています。他の業者は『宅急便』って使えないんですよ!
パッとみると、実は単純じゃないですか?宅配便の‟配”を、‟急”に変えただけ。
でも‟急いで届けてほしい”というお客様目線の要求をみごとに取り入れたネーミングであり、これがヒットした理由と考えられます。
ちなみに、アニメ映画『魔女の宅急便』は、ちゃんとクロネコヤマトの許可を得たそうです。そしてスタジオジブリは独自に『魔女の宅急便』を商標登録しました。※商標登録第4700078号
2..『万歩計』 商標登録第1728037号
ご存じ、元祖健康グッズ!これは、山佐時計計器株式会社の登録商標。一般名称では「歩数計」と言われています。
運動不足解消のために‟一日一万歩歩こう”というスローガンが由来です。『万歩計』と聞くと、なんかたくさん歩きたくなる気分がしませんか?
これもお客様目線のネーミングです。
3..『プチプチ』 商標登録第2622392号
ご存じ!ではないかな。。。でもあれですよ、あれ!
‟割れ物”を包むときに使う、丸い部分に空気が入った緩衝材。これは、川上産業株式会社の登録商標。
川上産業はこの商品を1967年に開発し、当時は「エア・バッグ」という商品名で売られていました。おそらくこの商品のことをお客様は『プチプチしてるやつ』とかいって購入していたのではないかと思います。
そこで川上産業は1994年に『プチプチ』を商標登録して商品名としました。皆さんも一度はプチプチつぶして遊んだことがあるのではないでしょうか?
つまり、お客様の悩みや問題を解決したり、お客様の欲を満たしたりする言葉を使えば、ヒットネーミングになる可能性がグッと高まると考えられます。
そしてこの共通点に当てはめてできたネーミングであれば、すぐに商標登録する価値は大いにあると言えそうです。
ぜひ皆さんのビジネスに置き換えてネーミングしてみてください☆
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