ぼくが弁理士1次試験でテンパらないためにやってみたら成功した3つの対策
弁理士の1次試験はマークシート方式。60問を3.5時間ぶっ通しで解くという地獄のような試験です。TOEICの2時間をはるかに超えます。
ぼくは1次試験が苦手だったので、チャレンジ3回目にしてようやく受かりました。それもボーダーギリギリで(笑)。
実力的にボーダーギリギリの人は、本番どう攻めるかを事前に決めておいた方が絶対にいいです。時間が足りずにテンパるから。
そこで、ぼくが弁理士1次試験の本番にテンパらないよう事前に決めた3つの対策をご紹介します。
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1.解答する順番を決めていた
60問の中には、特許法・実用新案法・意匠法・商標法・不正競争防止法・著作権法・国際条約がちりばめられています。 これをどういう順番で回答するか?ということです。
1問目から回答するだけじゃなく、30問目からやったり(∵理解系の問題が多い)、同じ法律からやったり(∵頭の切り替えが少ない)する人もいます。
そこでぼくは、2回の本試験と多数の模試を駆使して、全てのやり方を試しました。そして、1問目から回答した3回目に合格しました。
なぜ1問目から回答することにしたかというと、問題を探し迷わないし、マークミスしにくいし、タイムスケジュールしやすかったからです。シンプルイズベストというやつです。
2.トイレに行かないようにした
これも2回の本試験でシミュレーションしました。こんなこと決めるの~?って思った方、あなどってはいけません。
頭を休めるためにトイレへ行くという人もいます。でも、トイレに行くと少なくとも2~3分のロスが生じます。そして、集中力も切れます。つまり、時間が足りなくなります。
ぼくの場合、1回目の試験でトイレに行ったら時間が足りず失敗しました。2回目はトイレに行きたいけど我慢して集中力が散漫になり失敗しました。そして3回目はトイレに行かず我慢もすることなく合格しました。
時間が足りないという人は、トイレに行かなくてもいい対策をとるべきです。水分補給を取り過ぎないとか、集中力が切れない体力をつけるとか。
3.凡ミス防止チェックリストをつくった
本番では緊張のため、超基本的なこともぶっ飛んで真っ白になることがあります。いつもならありえない失敗もしかねません。そのせいで不合格はもったいなさすぎます。
例えば、名前を一番初めに書くとか、マークシートは順番を飛ばさず塗るとか、問題をよく読む(いくつあるか型?or回答絞り型?)とか、試験であるあるの凡ミス対策です。
ぼくは弱点補強ノートのうち、最初のページに凡ミス防止のチェックリストを書いて、それを試験直前に必ず振り返っていました。これには緊張をほぐす効果もありました。
ボーダーギリギリの人だと焦って凡ミスするし、合格安全圏の人でも油断して凡ミスします。合格するためには絶対凡ミスできないため、試験直前に見直せるチェックリストは有効です。
≪まとめ≫
ぼくはとにかく時間が足りなくならないよう、解答以外の時間を無駄にしないようにしました。わらない問題でも考えすぎずサッとマークして次の問いに進みました。水分量も減らしてトイレ予防をし、凡ミス防止のチェックリストを思い出しながら、1問目から60問目まで順番に解き抜きました。見直し時間は最後の5分。つまり最悪でも見直さなくていいようにしました。このような対策ができたから、1点も無駄にせずボーダーギリギリで合格できたと思います。
2015年5月15日
著者 ゆうすけ
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