漫画「監査役野崎修平」から学ぶ、会社を立て直す信念と折れない心を育てる一言
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監査役の仕事をしていると、どこまで会社経営に対して突っ込んだらいいか?会社の人とどう接したらいいか?など考えさせられます。相応の権限があるため、発言や行動に責任が伴うからです。
「監査役野崎修平」は、銀行をよくするために監査役として奮闘する主人公・野崎修平と、金や権力を優先する他の登場人物(頭取や取締役など)との対決シーンが見所の社会派漫画です。
監査役としての野崎の振る舞い方はちょっと現実離れしていますが、バブル時代の横暴と不良債権の不正処理でどん底まで落ちた銀行を立て直したいと想う信念と、権力者にも反社会勢力にも真っ向から立ち向かう折れない心は見習う点が多いです。
そこで「監査役野崎修平」の中から、監査役に限らず全てのビジネスパーソンにオススメする名言をご紹介します。
☆某支店長に対して野崎が想いを伝えた一言☆
あなたの言う「責任」とは一体何なのですか?あなたは部下の言葉を信じず本部に上っ面だけの報告で済ませ責任を転嫁する 部下の真剣な叫びが届かないあなたに当行の大切な行員を預かる資格はありません <第4巻p39>
☆野崎自身が自分を奮起させる一言☆
5年10年経たなければ評価されない仕事もある 自分を信じている事を貫けばきっといつか分かってもらえる <第4巻p85>
☆某支店長に対して野崎が想いを伝えた一言☆
過去の反省なしに新しいスタートなどありえない 私達はいつどんな時代の案件に関しても正面から堂々と立ち向かっていかなければなりません もしそれが間違いであったならそれも認めなければならないものです <第5巻p98>
☆他の年輩監査役に対して野崎が想いを伝えた一言☆
過去の監査役がしっかりしていたら銀行はここまで墜落しなかったはずです! <第5巻p184>
☆行員の冷めた態度に対して野崎が想いを伝えた一言☆
一人一人の行員の気持ちが変わらなければ何も変わらない <第8巻p107>
☆弱気な総務部長に対して野崎が想いを伝えた一言☆
強い人間などいません!強くありたいと望むかどうかです <第8巻p178>
☆冷めた顧問弁護士に対して野崎が想いを伝えた一言☆
例え私が倒れても後に続く者達が出てくることを信じている <第9巻p110>
☆広報部長に対して野崎が信念を伝える一言☆
私の言っている事が理想に過ぎないというのは分ります ですが理想は近づこうと努力しない限りいつまでたっても実現しません 理想に近づくための努力 それが我々に求められている事です!! <第9巻p187>
≪まとめ≫
監査役のための本はいろいろ読みましたが、監査役を主人公とした漫画はめずらしいのでひとまず12巻1日で読みました(続編が4巻あるようです)。漫画はサクサク読める上に印象に残りやすいので重宝しています。
2015年3月22日
著者 ゆうすけ
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