弁理士試験に5年以上落ち続けてなかなか受からない人の3つの残念な特徴
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弁理士
ごく一部の天才以外、やっぱり弁理士試験はヘビーです。合格率は近年5%前後、合格までの受験回数は平均4回、受験者層は旧帝大レベルがゴロゴロいます。
そんな弁理士試験に受かる人と、残念ながらなかなか受からない人とを見比べると、根本的に違う点があると感じました。要は、気持ちの問題です。
基本的に全ての受験生を応援していますが、時代の変化が早いため、長引くと人生を狂わすリスクもあります。受験をやめることと逃げることは違います。
そこで、弁理士試験に5年以上落ち続けてなかなか受からない人の3つの残念な特徴を分析しました。思い当たる人は、チェックしてみてください。
photo credit: “If you’re lonely when you’re alone, you’re in bad company.” Jean-Paul Sartre via photopin (license)
環境に不満がない(ハングリー精神が足りない)
決してポジティブじゃありませんが、弁理士受験を乗り越えてきた人たちの多くが、現状に不満があってそれを打破するために弁理士になっています。
例えば、無資格だと給料を絶対に上げない会社に対する不満、無資格だと仕事を与えてくれない上司への不満とか。こういう不満はときに大きなエネルギーにかわります。
負けん気が強い人ほど、いい意味で環境に不満を持つ傾向があります。つまり現状を本気で変えたいと思う気持ちがなければ、弁理士試験突破は難しいわけです。。
崖っぷちじゃない(危機感がない)
極端に言えば、弁理士試験に受からないと明日の飯が食えない状況。例えば、会社をやめて弁理士試験の受験浪人になったとか、今年ダメだったらもう受験しないとか。
ヒトって防衛本能があるので、追い込まれると何とかその危機を回避しようと思考が働き、行動します。睡眠時間を削って勉強するとか、遊びの誘いも断るとか。
つまりそういう行動をしていないということは、防衛本能が働いていないと考えられます。そして危機感がある人と比べると、その行動量の差によって運命が大きくかわります。
弁理士になる理由が浅い(志が低い)
なぜ弁理士になりたいのか?ぼくは受験生によくこの質問をします。弁理士じゃなくてもできることはあるし、弁理士じゃないのに弁理士より稼いでいる人もいるからです。
回答例としては、知的財産の仕事が面白いとか、これからの時代に知財は重要だとか、浅い理由が多い。だから聞いてもその人が弁理士になるイメージがわいてきません。
上に書いた2つの特徴よりもポジティブ。この理由が強いほど、弁理士になった後の環境や気持ちが変わってくるので理想的。自分じゃないと弁理士は務まらない!それくらいの想いが必要です。
≪まとめ≫
上の3つの特徴に全てあてはまってしまった受験生の方は、今の自分に正面から向き合うことをお奨めします。本当に弁理士になりたいのか?と自問自答してみてください。それの回答として、上の3つのどれかにあてはまったら、それの気持ちをぜひ大切にしてほしいです。人生で大切な時間を失わないために。
自分が勉強している間に、その仕事に対する需要の大きさが変わってしまうかもしれないのだから、ひとつの分野にこだわり続けるより、需要が増える分野を見極め、伸びている分野にすばやく移動することのほうが、よほど有用な場合も多いのです。
2015年3月15日
著者 ゆうすけ
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