弁理士試験の最終合格発表日の過ごし方を振り返る
今日(11月11日)は2014年度の弁理士試験最終合格発表日だそうです。ポッキーの日として楽しくむかえられるか、それとも心がポキッと折れか、受験生の皆さんにとっては運命を分かれ道。
ぼくもかれこれ5年前に弁理士試験の最終合格発表の日をむかえました。最後の3次試験を一度すべったので、自慢じゃないけど合格発表は2回経験しています。
そこで弁理士試験の最終合格発表日をどうやって過ごしたか振り返ってみました。
photo credit: DeGust via photopin cc
半端ないドキドキ感
最終合格発表者の一覧は特許庁の掲示板に10時にはりだされます。さぞかし大々的にやるんだろう(国立T大学の合格発表をイメージ)と想像していたところ、一覧の大きさはA3用紙1~2枚分くらい。とても地味です。
しかしぼくにとってはこの上ない人生の分岐点。これで失敗したらまた1年受験生として過ごすことになるからです。だからたとえ地味な合格発表でも心の中は半端ないドキドキ感でした。
ルームシェアメンバーと共に特許庁へ
よし、みんなでいこう!いや、本当に勘弁して。。。当時ルームシェアをしていたメンバー3人と合格発表日前にこんな会話をしていました。もちろんみんな仕事をしてるので、朝10時にこれるはずがないと思っていました。
ところが当日の10時、なんと本当に特許庁前に集合したんです。嬉しい反面、これでダメだったら顔見せられんな~と、別な意味でドキドキ感が急上昇しました。もう開き直るしかありませんでした。
掲示板を見た瞬間
ほぼ定刻どおりに特許庁の掲示板前に到着すると、すでに人だかりができていました。たぶん50人くらい。うわ!こんなに一杯いるんだ~、この中でも合否で笑った人と泣いた人がいるのか、と想像したらもう帰りたくなりました。
そしてルームシェアメンバーより先に掲示板へ。人をよけつつ一歩一歩前に進む。あと1m。あ、もう文字が見えてきた。それにしてもちっちぇーな~。ん、どこだ?え、ない?よく探せー、えーっと。。。と思ったとき、右上の片隅にぼくの受験番号を見つけました。
嬉しさのあまり記憶が飛んだ
しかし見つけてからの数秒間、ぼくの記憶は飛んでしまいました。おそらくよほどテンションMAXだったんでしょう。友人曰く、小さくガッツポーズをしていたとのことです。人は嬉しすぎると脳より先に体が動くようです(笑)。
そうはいっても不安だったので3回くらい見直しにいきました。でも間違いありませんでした。それでようやく合格を確信できました。それと同時に、4年間の暗黒時代から脱出できた開放感がジワジワとこみ上げてくるのを感じていました。
≪まとめ≫
受験生なら誰しも通る合格発表。そこにはいろんな人の物語があるんだと思います。泣いた人がいるから笑える人がいる。そう思うとなんかはかないですね。ただ言えるのは、がんばった分だけ勝ち取ったものの価値を実感できるということ。そして泣いた分だけ成長したということです。初心忘るべからずですね。
2014年11月11日
著者 ゆうすけ
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