儲かってる会社ほど従業員を大切にする!ダイキンに学ぶ経営思想
公開日:
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最終更新日:2014/08/29
教育論
今日のカンブリア宮殿では、エアコンメーカー「ダイキン」の井上会長の話がオモシロかったので、ぼくが共感した点をまとめました。
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一流の実行力
「六分四分の理」という井上会長の言葉をはじめてしりました。変化の時代に戦略を練ってたら、せっかくの戦略を使い損ねて意味がない。だったら二流の戦略でもいいから、即断即決する一流の実行力を持つべき。そして実行しながら柔軟に戦略を変えていく思想。これが「六分四分の理」です。
特許の仕事でもこれは非常に大切な考え方です。特許をとるのは、早い者勝ちです。だから特許をとろうと決断したら、いち早く出願すべきなんです。しかしアイデアをダラダラ追加したり些細な文章の書き方を気にしたりする会社も少なくありません。
また自社の商品が他社の特許に引っかかってるとわかったら、すぐに方針を検討すべき。やばかったら製造中止や設計変更、戦えるなら対抗策の検討や武器(証拠)の準備でしょう。
環境が人を変え、人が環境を変える
ダイキンの人事教育の方針は、従業員を信じ、仕事を任せ、自分たちで稼がせることだといいます。管理しても人は育たない。自主性がなければ意味がない。だから従業員を信じる環境づくりに徹底しています。
そしてそのように信じてもらえ、仕事を任され、自分に自信をつけさせてくれる会社に対し、従業員の方々は敬意を表しているようです。みんな活き活きとしている職場。健常者だろうが障害者だろうが関係なく、協力し合える組織。そういう職場や組織にいる従業員がさらにいい環境を作っているわけです。
特許の仕事は個人でこなすことがけっこうあります。組織として仕事をこなすことの方が少ない業界です。だからといって個人個人が好き勝手にやっていたら、儲かるわけがありません。士業も組織の考え方を持つべきです。
えらくなるほど黙って聴く
井上会長のような経営の神様ほど、「実るほど首を垂れる稲穂かな」、という格言を重んじているようです。若い人の話を聴くことが勉強になるとおっしゃっていました。
でも実際には、豊富な経験を自慢したいのか優位に立ちたいのかわかりませんが、よくしゃべる諸先輩方によく会います。よくしゃべるだけならまだしも、人の話を一切聞かない方もいます。
ぼくは話を聴くのが好きなんですが、そういう人の話ってつまらなく感じます。それはきっと相手が何に興味を持っているかを考えずにただ自分のことだけしゃべっているからでしょう。
≪まとめ≫
従業員ばかりでなく、外注先の業者さんとか仕事に関係する人は大切にしないと、いづれしっぺい返しがくるとぼくは考えています。だから精一杯の誠意を尽くしています。それを感じてくれる方のほうが少ないのも事実。でもそういう風にいろんな人付き合いをすることが自分の成長になってるのも事実です。
2014年8月28日
著者 ゆうすけ
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