特許の書類は難しいけどポイントを箇条書きしてお客さんに見せると伝わりやすい
いろんなお客さんとお仕事させてもってる中で、ぼくが意識していることの一つに、書類の提出の仕方があります。
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わかりにくい部分を箇条書きでフォロー
例えば特許出願用の書類。この確認を丸投げするのはお客さんにとって酷です。特許の書類は独特な言い回しや書き方がされているから。はっきりいって、見慣れてないと解読するのは超ヘビーだし、見慣れていてもスラスラ読みこなせるまでに相当時間がかかります。
そんな書類なのに、原案できたから確認してくださーい!っていうのは、お客さんの立場になって考えていないとぼくは感じてしまいます。特許出願用の書類に限らず、意匠出願用の図面とか、鑑定書とか、そもそも商標の提案書だって小難しい。
だからぼくは何かしらの原案や成果物を提出するとき、その要約や特に読んでもらいたいポイントや確認を求める部分を箇条書きにして送るようにしています。その理由は、もちろんお客さんに手間をかけさせないためでもありますが、それだけじゃありません。それは、つくった本人もその原案や成果物のポイントをちゃんと把握しておくべきだからです。
書類をつくっているときに気持ちがのってくると、スラスラ文章を書いてしまうことがあります(自分に酔った感覚ですね~)。それで仕上げたときは、とても気持ちがいいものです。やりきった感もあるし。でもそのような状態でつくった書類はちょっと危険です。余計なことばかり書いてたり、そもそもポイントがずれてたりすることがあります。
だから見直しをした上で、ちゃんとポイントを絞って書けてるかどうかを確認しつつ、そのポイントを箇条書きにしてお客さんに見せると、とてもスムーズに書類のやり取りが進むことを実感しています。
≪まとめ≫
プレゼン資料や企画書は見やすさが大事だし、説明無しでも伝わるようにまとめるべきでしょう。でも特許の書類なんかは小難しくて、どうしてもそうはいかない場合があります。そんなときに箇条書きのテクニックを使うと、意思疎通も早くなるし、自分のスキルもあがります。ダラダラ書くことよりシンプルに書くことのほうがずっと難しいからです。
2014年8月19日
著者 ゆうすけ
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