薄っぺらな自分からの脱却!【古典が最強のビジネスエリートをつくる(齋藤孝)】
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自分なりに考えて仕事をし、ブログを書き、勉強してきましたが、なんとなく薄っぺらさを感じてました。もっと深く物事を考えられるようになりたい、そんな風に想っていたときに「古典が最強のビジネスエリートをつくる」を本屋で見つけました。
過去の偉人が考えてきたことと今の自分を照らし合わせたら、足りない部分が見てくるかもって思ったんです。
まずは3つの古典を読む
そうはいってもぼくはもともと小さい頃から本を読むのがキライだったし、作文とか大の苦手でした。夏休みの読書感想文なんてあらすじでごまかしていました。だから古典なんて読み切れるか自信がありません。
とりあえず三人を、三本柱として持つとよいのではないかと思います。
自分にとっての古典、あるいは自分にとっての精神の柱となる偉大な先人を三人挙げることができれば、かなり強いです。(p26)
齋藤先生はなんでも3つにまとめることを推奨しています。きっと自分の腑に落ちる丁度いい数字なんでしょうね。
本書ではいろいろな古典をケースごとにわかりやすく紹介してあるので、どれも読みたくなりました。でも背伸びすると息切れするので、まずはベタなところで、渋沢栄一、ベンジャミン・フランクリン、孫子の3つを読むつもりです。
自分でアイデアをつぶす
他にも、湯川秀樹の古典も読んでみたいと想いました。日本人初のノーベル賞受賞者だけに、考えを深く掘り下げる探求心は勉強になりそうです。
・・・湯川秀樹はすごく参考になります。「無限大という数字が(中略)重大問題」と言い、毎日毎日考えていた。「一日じゅう、自分で考えたアイディアを、自分でつぶすことをくりかえす」。これが、やはりすごいと思います。自分で考え出したアイディアを自分でつぶすことを考える。こんなことをするのが、まさに探究者、研究者です。(p171)
しばらく仕事やブログにかかりっきりで、企画のアイデアを出していない自分に気づきました。人に伝えられる知識や伝え方のテクニックは増えましたが、それをどういう人に対してどう整理したら役立ててもらえるかを考えていなかったんです。
だから良し悪しは別として、どんどん企画を出していこうと考えてます。あの人と仕事をするにはどうすべきか?そのために何を補充すべきか?を考え抜いて自分の想いを形にしていく段階にきたと感じています。
一人になり心に地下室を持つ
最後に、本書で紹介されているフョードル・ドストエスキーの古典と齋藤先生のコメントが興味深いです。この古典を紹介するにあたり、齋藤先生は「心の地下室を持て」と語っています。このフレーズだけで深く考えさせられます。
SNSなどで話し続けて、自分の考えのすべてをフェイスブック、ブログ、メール、ラインなどで小出しにし続けてしまうと、心に地下室など形成されません。いつも人と交流し、常に人に反応して生きている。それでは、二四時間が終わっていく。それでは駄目です。(p199)
ぼくにもコンプレックスや内に秘めた想いもあります。そしてブログでオープンすべきところとクローズすべきところはわきまえています。でもいつかオープンすることも考えているので、そのときまでグッとエネルギーを貯めておきます。
幸い、一人になって考えることは好きなので、才能を開花させる素質はあるのかな?なんて勝手に想っています(笑)。まずは形から入るのも悪くないんじゃないでしょうか。
≪まとめ≫
紋々としていたときにこの本を読めてよかったです。古典を読んだだけで自分に厚みが出るわけありませんが、自分自身をワンランクアップさせるためにいろいろチャレンジするタイミングと感じています。
2014年4月13日
著者 ゆうすけ
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