*

弁理士は、考えて、研究して、言語化するのが仕事でしょ!

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 弁理士, 弁理士テクニック

Pocket

今日のカンブリア宮殿は辻調こと、辻調理師専門学校の特集で、今の辻社長がめちゃくちゃいいこと言ってました。さすが就職率99%の学校の経営者だ~と感心するばかり。

そこでそっくりそのまま弁理士業にあてはめてみました。

スポンサードリンク

自分で考えろ!

辻調では、生徒たちに料理につくり方を教えるのではなく、料理の考え方を教えるといいます。なぜなら料理の考え方を学ぶなければ社会で自立した調理師にはなれないからだそうです。そのため生徒たちには答えを教えるのではなく、自分なりの回答を導き出せるような考え方のプロセスを教えています。

それって弁理士も同じだと思うんです。特許をとるためのありきたりなうんちくや小細工を披露するんじゃなくって、もっとお客さんがビジネスありきで考えた回答を出すべきではないでしょうか。特許とった後のイメージ、とれなかった場合のリスク、出願しあえて公開することのメリットなどはお客さんでは到底わからないことで、それらはお客さんのみならずお客さんのライバル会社にもインパクトがあるアクションです。

研究しようよ!

辻調の創業者である故・辻氏は新聞社の社員から料理の道に進んだという異端児。しかし料理を愛する気持ちは誰にも負けず、ミシュランガイドに選ばれた海外のレストランに片っ端から行ったそうです。そしてその集大成として「フランス料理研究」というめちゃくちゃデカい料理研究本つくりました。そこには鳥のさばき方とかフランス料理の盛り付け方とか、あらゆるノウハウが書かれています。

料理人の使命は、料理をつくることじゃなく料理を食べる人を幸せるにすることだとしたら、弁理士の使命は、特許をとることじゃなくって、特許をとったお客さんが儲かったり会社にプラス効果を与えたりすることになります。とすると、その使命をまっとうする研究が必要なはずです。企業が取り組む知的財産の研究とか、特許をとったことで得た効果とか。研究の仕方は書籍ばかりじゃなく会社で活躍している人たちに会いにいくのもありでしょう。

言語化しないと伝わらないって!

辻調は自ら学び自立した調理師を育てるために、料理に関するあらゆる情報を体系化したことが強みのようです。今は料理教育の構造改革を推し進めており、実務界で活躍している卒業生に社長自ら会いに行き取材をしています。そのような行動力に加え、代々伝わる研究力で仕入れた情報を言語化することで、唯一無二の料理教育商材が完成したわけです。

弁理士も同じです。特許とかそもそも知的財産って目に見えないわけだから、どんなに口で言ってもそりゃ伝わらないでしょ~。中には責任とりたくないから文字にしないとかいう人もいる始末。責任とれないようなこと書かなきゃいいじゃんって思っちゃいます。リスクあるならリスクあるって書くとか、断言できないならその理由を付け足すとか、そういうことこそお客さんに伝えるべきことではないでしょうか。

≪まとめ≫

辻社長曰く、仕事は自らするもので、もらってするのは仕事じゃないと言っていました。すごく共感できます。弁理士は請負業で、中には下請け扱いするお客さんもいます。能力が低いならまだしも、安売りするのはお客さんのためにもならないはずです。正当な報酬を頂くには、弁理士として真っ当な仕事をすべきではないでしょうか。

2014年8月21日

著者 ゆうすけ 

Pocket



関連記事

20101606281_259b4e6f8c

社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務磨く」という記事が載っていまし

記事を読む

5528275910_52c9b1ffb4

弁理士の仕事はどうなる?人工知能が特許調査してくれる時代とこれからの働き方

人型ロボットや人工知能が発達したら、人の仕事がなくなっちゃうかもしれませんね。 10年

記事を読む

book150814

弁理士が主人公の本「ぼくは愛を証明しようと思う。」を現役の弁理士が読んだ感想

ネットニュースでこの本のことを知り、なんと主人公が弁理士!ということで、早速購読しました。モ

記事を読む

7983534479_e6419d9dcf

中小企業が新たな価値を生むには?知的財産活動はモノづくりプロデュースのカギ

『ハゲタカ』シリーズの最新作『スパイラル』を背景に、著者の真山氏が語る日本の中小企業の実態や

記事を読む

13540510213_15c48ebedd

弁理士1次試験前日の過ごし方 本番に平常心を保って乗り切るメンタル管理法

弁理士になってもう5年以上経ちます。弁理士仲間の中には、もう試験のことは忘れたな~という人も

記事を読む

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

inf160417
熊本地震で影響を受けた手続の救済措置

©特許庁※画像にリンクあり[/caption] 2016年4月

→もっと見る



  • 弁理士/監査役/ブロガー。中堅企業、中小・ベンチャー企業、スタートアップに適した知的財産活動を提案。 「地域発 ヒット商品のデザイン」でネーミングと商標登録のコラムを掲載。
PAGE TOP ↑