『ナヂカラ』とは?-ネーミングが目的を設定する
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最終更新日:2014/01/04
ネーミング開発
『ナヂカラ』ってなんだ~?と思った方もいるはず。当然です。なぜなら私がつくった言葉だから(笑)。
インターネットで検索してみてください。まともな言葉ヒットしないはずよ。
『ナヂカラ』とは「名前(ネーミング)の力」、つまり「ネーミングの影響力」です。
今回はそんな『ナヂカラ』の一例をご紹介します。
先日、知人数人と飲んでいたときに、こんな話がでました。
「“コンパ”行ってもいい人に出会えなくってさ。。。」
このフレーズ、一度は聞いたことありませんか?
“コンパ”とは、「会社、仲間」を意味する「company」が語源ですが、今では男女の出会いの場を示す言葉です。
ではなぜ“コンパ”だといい人に出会えないのでしょうか?
それは気付かぬうちに“コンパ”という『ナヂカラ』を受けているからです。
前回もお伝えしたとおり、“コンパ”とは男女の“出会い”の場を示す言葉です。それ誰もがご存じの常識。つまりこの常識が『ナヂカラ』であり、“コンパ”と聞くと“出会い”と脳が連想します。
“出会い”という意味はとてもいい表現です。(“出会い系”という言葉は不純に使われてますが。。。)そのため“コンパ”=“出会い”=“素敵なもの”、と無意識に連想してしまっているのです。つまり、勝手に“期待”している状態。
この状態のまま実際に“コンパ”に行ったらどうなると思いますか?
ハードルを自分であげちゃってるんで、期待も外れやすく、その瞬間“出会い”という目的がなくなっちゃうため、モチベーションが下がってしまいます。
なぜこうなってしまうかというと、言葉(ネーミング)によって“目的”が設定されるからです。ということは、言葉(ネーミング)がかわると設定される“目的”もかわると言えそうです。
では“出会い”という目的を達成するためには、どんな言葉(ネーミング)にすればいいのでしょうか?
それは“出会い”が生まそうなイベントであれば該当します。
たとえば“焼肉パーティー”。
これは焼肉を純粋に食べるという目的なため、“出会い”がなくてもガッカリはしません。むしろ“出会い”なんて期待していないため、たまたまそのパーティーに来ていた方と仲良くなると、いい“出会い”があったと思うものです。
つまりネーミングで“目的”をずらすことによって、期待以上のものをえられたと思わせることもできます。
商品をダイレクトに売り込むのではなく、お客さまが買いたくなる“別の目的”をネーミングで設定して販売するとか☆
ぜひあなたのビジネスに置き換えて考えてみてください。
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