*

『Yahoo!』の由来/意味-ポータルサイトの代名詞

公開日: : 最終更新日:2014/01/03 ネーミング事例研究

Pocket

※引用:「Yahoo!Japan」サイト画面

ヒットポータルサイト『Y!』の歴史からひもとくネーミング戦略の分析

皆さんがインターネットで何か調べはじめたのはいつごろですか?

私は大学1年生のときに授業ではじめてインターネットで調べものをしました。その当時の検索エンジンといえば、『Yahoo!』です。

「やっほーでしょ?」って本気で勘違いしていたころを思い出します^^。

Yahoo! JAPANを運営しているヤフー株式会社の設立は、1996年4月1日。その発端である『Yahoo!』は、1994年当時スタンフォード大学の学生だったジェリー・ヤンさんとデビッド・ファイロさんが仕掛人です。

ネットサーフィンが好きだったオタクな二人は、面白いサイトを集めた「Jerry’s Guide to the World Wide Web」というオリジナルサイトを開き、これらをインターネット上で紹介していました。

『Yahoo!』の名前の由来は、英語の「yet another hierarchical officious ORACLE」(少し気の利く階層的でお節介なデータベース)の頭文字を組み合せた造語という説と、自称「ならずもの」のファイロとヤンを『ガリヴァー旅行記』に登場する野獣の名前「Yahoo」に例えたという説と、二つあります。

二つの意味を持つひっかけたネーミングは、ストーリーがふくらむため興味を持ってもらいやすいです。そのことを考えると、二つの説があることで、『Yahoo!』の伝染性を増加させたと考えられます。

また『Yahoo!』(「Jerry’s Guide to the World Wide Web」)がヒットしたのは、彼らが集めた面白いサイトのリンクを階層的に分類し、ジャンル別に検索しやすくしたためです。

つまりジャンル(カテゴリー)のネーミングがわかり易くかつ視聴者にとって興味深いものだったと推測できます。

現在のYahoo! JAPANのサブタイトル「日本最大級のポータルサイト。検索、オークション、ニュース、メール、コミュニティ、ショッピング、など80以上のサービスを展開。あなたの生活をより豊かにする「ライフ・エンジン」を目指していきます。」にも、視聴者の注意を引き付けるネーミングが散りばめられています。

Pocket



関連記事

medium_13855753

店名の価値をあげるちょっとした工夫とは?濁点を活かしたサガミチェーンの事例

連休に、学生時代の友人に会いに名古屋へ行ってきました。1~2年に1回は会って互いの状況を話し合うもの

記事を読む

medium_14007044860

ゲーム業界のジャンル名も商標登録できる!「サウンドノベル」からの学び

ゲーム業界のネーミングといえば、ソフト名やキャラクター名をパッと思い出します。だからそれらを

記事を読む

medium_4128149164

鹿児島に行ったら無料情報誌も要チェック!ネーミングやキャラクターに一工夫

九州でも最南端に位置する鹿児島。先日、熊本に住む親友に、鹿児島まで車で連れていってもらいまし

記事を読む

medium_4255026872

ブランド効果高し!一般名称をアルファベットにして商標登録できたネーミング事例

一般名称が商標登録されてしまうと、他の人たちがその一般名称を使えなくなってしまいます。だから

記事を読む

medium_83500889

「大阪都構想」はわかりにくかった?政治の成功も左右するネーミングのチカラ

以前、石原さんが代表の「太陽の党」の由来について記事を書きましたが、今回は維新の会のネーミン

記事を読む

02
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

  2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュース

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

→もっと見る



PAGE TOP ↑