『Yahoo!』の由来/意味-ポータルサイトの代名詞
※引用:「Yahoo!Japan」サイト画面
【ヒットポータルサイト『Y!』の歴史からひもとくネーミング戦略の分析】
皆さんがインターネットで何か調べはじめたのはいつごろですか?
私は大学1年生のときに授業ではじめてインターネットで調べものをしました。その当時の検索エンジンといえば、『Yahoo!』です。
「やっほーでしょ?」って本気で勘違いしていたころを思い出します^^。
Yahoo! JAPANを運営しているヤフー株式会社の設立は、1996年4月1日。その発端である『Yahoo!』は、1994年当時スタンフォード大学の学生だったジェリー・ヤンさんとデビッド・ファイロさんが仕掛人です。
ネットサーフィンが好きだったオタクな二人は、面白いサイトを集めた「Jerry’s Guide to the World Wide Web」というオリジナルサイトを開き、これらをインターネット上で紹介していました。
『Yahoo!』の名前の由来は、英語の「yet another hierarchical officious ORACLE」(少し気の利く階層的でお節介なデータベース)の頭文字を組み合せた造語という説と、自称「ならずもの」のファイロとヤンを『ガリヴァー旅行記』に登場する野獣の名前「Yahoo」に例えたという説と、二つあります。
二つの意味を持つひっかけたネーミングは、ストーリーがふくらむため興味を持ってもらいやすいです。そのことを考えると、二つの説があることで、『Yahoo!』の伝染性を増加させたと考えられます。
また『Yahoo!』(「Jerry’s Guide to the World Wide Web」)がヒットしたのは、彼らが集めた面白いサイトのリンクを階層的に分類し、ジャンル別に検索しやすくしたためです。
つまりジャンル(カテゴリー)のネーミングがわかり易くかつ視聴者にとって興味深いものだったと推測できます。
現在のYahoo! JAPANのサブタイトル「日本最大級のポータルサイト。検索、オークション、ニュース、メール、コミュニティ、ショッピング、など80以上のサービスを展開。あなたの生活をより豊かにする「ライフ・エンジン」を目指していきます。」にも、視聴者の注意を引き付けるネーミングが散りばめられています。
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