最近気になる今どきのネーミングの意味・由来まとめ(2014/2/6)
そろそろ春に向けて新商品が出てきました。そこで注目したい気になるネーミングをまとめました。
photo credit: wajakemek | rashdanothman via photopin cc
「百人のキセキ・魅惑の黄金エール」
サッポロビールが主催するみんなでビールをつくる企画で作成された新商品のネーミング。
「本当に飲みたいビールをつくる」をコンセプトに、意見を公募して昨年3月に販売され3日で完売した「百人のキセキ」の最新版です。ビールの味わいを表現する「魅惑(みわく)」とジパング(日本)をイメージさせる「黄金(おおごん)」のキーワードに引き付けられます。
ビールタイプ、アルコール度数、香り、苦味、ネーミング、キャッチコピー、すべて公募で決定しました。今回のネーミングは、「百人のキセキ~ゴールデンエール~」、「百人のミライ」を抑えて当選したようです。エビスビールをはるかに超える高級原料を使用しています(同社・大谷光弘企画推進部長談)。
「パンダの穴」
タカラトミーアーツが企画する新たなガチャブランドのネーミング。
「大人でも楽しめるガチャガチャ」をコンセプトに、「サメフライ」、「考えない人」、「チラリーダー」などシュールなフィギュアがウケています。特に「サメフライ」は都心では売り切れるほどの人気です。
ネーミングの由来もシュール感を狙ったもので、ガチャのカプセルが出てくる穴を「パンダの穴」と表現し、キャラクター戦略としてちょっと見ただけでは意味がわからないパンダを起用しました(電通テック・クリエイティブディレクター飯田雅美氏談)。
<参考>隠れた大ヒット!新ガチャブランド『パンダの穴』に大人がハマる理由
「トスサラ(TossSala)」
©味の素
サラダのマンネリ化を解消する味の素の新商品「トッピング入り粉ドレッシング」のネーミング。2014年2月3日から首都圏1都7県で先行発売されました。
「忙しい働く女性が本当に欲しいもの」をコンセプトに、食卓に頻出するサラダの食べ方についての新しい提案です。トスサラの“トス”は「toss(トス=軽くなげる)」の“トス”。トスするようにフワッと仕上げたサラダの具材に調味料がからみ合うとよりおいしく、また調理も楽しめる、という想いでつけられました。
ロゴもちょっと工夫されています。色はサラダの緑色で、一部の文字をつなげることで、粉のドレッシングがサラダになじむ印象をうけます。今春に向けて“粉ドレ”が食卓をにぎわすかもしれません。
「ココフセンインデックス」
©カンミ堂
カンミ堂が新開発したクリアファイル用のふせんのネーミング。
デスクのタテの空間を活かして“書類がすぐ出るデスク”をつくることをコンセプトとしています。“プレートふせん”をクリアファイルの上に付けることで、書類を見つけやすくしました。
「ほお好きラスク」
©松川町
食用のホオズキを栽培している松川町(長野県)がつくったお菓子の新商品のネーミング。
“ホオズキ”を“ほお好き”という当て字で表現することでお菓子をほおばったイメージをあたえています。ちなみに「ほお好きアイス」は定番の人気商品です。
「間食健美(かんしょくけんび)」
©栗山米菓
“ばかうけ”の栗山米菓から発売されているお菓子のネーミング。
「おやつの上手な食べ方」をコンセプトに、ついつい甘いものや油っぽいジャンキーなものを食べがちなおやつ好きな方に対し、ダイエットにも効果があるカラダにやさしいおやつです。
才能と容姿をあわせもつ“才色兼備(さいしょくけんび)”にひっかけた響きと商品コンセプトがマッチングしています。ちなみに「間食健美」は“タニタ食堂”が監修しています。
2014年2月6日
著者 ゆうすけ
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