弁理士試験に受かるために昼休み勉強しなければならない3つの理由
弁理士を目指す人は、働きながら勉強しているパターンが多いです。昼休み始まって昼飯食って昼寝したら、せいぜい30分くらいしかないでしょう。この30分を無駄にするか活用するかで合否がわかれるといっても言い過ぎではありません。
そこで弁理士受験生が昼休みに勉強しなければならない3つの理由をご紹介します。
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昼休みはインプットの効率が最大
ぼくの経験上、インプット、つまり暗記しよー!といざ時間をつくってやっても、時間対効果はぶっちゃけ低いです。それはなぜかというと、暗記は断続的に記憶をたどって定着するものだからです。つまりインプットしたらアウトプットしないと暗記できません。
たとえば2時間暗記のために勉強するとします。すると2時間分のアウトプットをしなければ記憶は定着しません。でも2時間暗記作業したら、2時間立つ前に最初の1時間分は忘れてしまいます。
インプットの連続時間は最大でも30分がオススメです。昼休みなら15分はインプット、のこり15分はアウトプットに当てるのもいいでしょう。人が集中できる時間も大したことありません。だから30分という時間を大切にすべきなんです。
試験勉強と仕事をリンクできる
ぼくが思うに、試験に受かるための勉強って、仕事にも役立ちます。それは知識というより、頭の使い方です。弁理士試験は知識だけでなく、頭の使い方を鍛えなければ受かりません。
試験勉強のコツっていろいろあると思いますが、弁理士試験に受かるためのコツの一つは、論理の組み立て力をつけることです。問題を見たときに、これは○○だから正解、××だから不正解、という理由付けが大切です。しかもいち早く理由付けして次の問題に進まないといけないけど、見直し用にその理由を余白にメモッたりするテクニックも重要です。
論文試験で解答用紙に清書する前に行う答案構成なんかは、論理の組み立て力の強化そのものであり、仕事をこなすのにすごく役立ちます。優先順位の付け方、必要に応じた文字数、わかりやすい文章構成など、仕事に必須なスキルばかり養えます。これを昼休みに15分×2本やるのもいいかもしれません。
そして昼休みで活性化させた頭をそのまま仕事モードに切り替えれば、仕事の効率化もはかれます。また逆に仕事で論理の組み立て力を鍛えておくと、そのまま試験にも活きるわけです。このように試験勉強と仕事をリンクすることは、頭の使い方が鍛えられるだけじゃなく、時間の節約にもなります。
折れない心をつくる
最も大事なのはこれです。ぶっちゃけ30分で勉強できる量はたかがしれてます。それに仕事の疲れもとりたいし、ネットサーフィンもしたい気持ちはよくわかります。でも毎日の積み重ねが実力になるし、1分1秒を無駄にしないこの気持ちこそが大切なんです。
試験本番で頼りになるのは、自分しかありません。しかも頼るのは、自分の知識ではなく、自分の気持ちです。本番になると、どうしても解けない問題って、あるんです。ひたすら勉強して知識をつけたとしても、その知識では太刀打ちできない壁があります。そんなときに頼るのは、自分の気持ちしかないんです。
自分の気持ちが強ければ強いほど、土壇場で力を発揮します。っていうか、心が折れません。気持ちが弱い人は、解けない問題だとテンパって気が動転して、最終的に心が折れます。ここが勝負の分かれ目です。弁理士試験はハイスコアではなく、合格基準点をとれれば受かります。つまりミスらなければいいんです。ミスらないためには、最低限の知識と強い気持ちがあれば大丈夫です。
≪まとめ≫
まもなく1月が終わろうとしています。年末年始に遊んでしまった人、時間は限られています。年末年始に勉強していた人、一息ついてもいいですが、論文試験の勉強ができるのもあとちょっとです。いずれにしろ、短答試験の勉強に切り替わる3月ごろまでが一つの区切りと考えて、がんばってください。
2014年1月30日
著者 ゆうすけ
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