*

サロンのアイデア事件簿その2 ライバルの特許グッズを真似してた!?

公開日: : 最終更新日:2014/11/15 特許, 特許1分講座 , ,

Pocket

サロンもサービスだけでなく、グッズ販売など事業を拡大しているところがあります。社運をかけたアイデアなので特許をとりたい、という話はけっこうあります。そういうサロンにとって特許は市場戦略の一つなのです。そのため特許を真似されたら大問題です。

そこでライバルのメイクサロンが密かにとっていた特許グッズを、知らずに真似していたらどうなるでしょうか?

スポンサードリンク

ライバルから手紙が突然きた


ここでライバルの特許グッズは、くせ毛になやんでいる人でも簡単にセットできるヘアブラシとします。一方、こちらのヘアサロンでは、アシスタントが考えたオリジナルのヘアブラシを製造販売しています。このヘアブラシは口コミで広がって、売れ行きは上々でした。

すると、ヘアサロンに一通の手紙が届きました。どうやらオリジナルと思っていたヘアブラシですが、ライバルのサロンに特許をとられていたようです。そしてライバルのサロンから、直ちにヘアブラシの販売を中止するように要求されました。確かによく見ると似ています。念のため弁理士に相談したところ、ライバルのヘアブラシの特許と同じでした。

しかしこちらはライバルサロンがヘアブラシの特許を持っていたことを知りようがないし、宣伝せず店内でのみこっそり販売していました。このような場合でも販売を中止しなければいけないのでしょうか?

小さなアイデアが特許になったりする


結論をいうと、販売だけではなく、製造も停止しなければなりません。特許がとられているのを知らなかった、宣伝せずにこっそり販売していただけ、という言い訳は通じません。それが特許の効力なんです。

さらに口コミで広がり売れ行きが上々だった分、ライバルサロンのヘアブラシの売れ行きが伸び悩んでいました。そのためライバルサロンは、売れなかった分のヘアブラシの粗利を支払うよう要求してきました。そしてヘアブラシを考えたアシスタントを問いつめたところ、実はライバルサロンのヘアブラシを真似していたことが発覚しました。

このようにオリジナルで考えたグッズと思いきや、ライバルが先に特許をとっていることがあります。なぜなら似た商品がたくさんある業界では、似た特許がたくさんとられているからです。もしライバルからグッズの販売停止を要求されたら、在庫分がパーになってしまいます。

まとめ


オリジナルグッズを製造販売する前に、ライバルの特許にひっかかっていないかどうか調べておいたほうが無難です。もしライバルの特許にひっかかっていたら、商品を改良することをオススメします。

2013年5月30日

著書 ゆうすけ

Pocket



関連記事

02

コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

  2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュースが飛び込んできました。ご存知、

記事を読む

14561581102_472fb7425c (1)

コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視へ転換」という記事が日経新聞に

記事を読む

26443844932_c18ddab420

地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをしていますが、特許庁は経済産業省の

記事を読む

inf160417

熊本地震で影響を受けた手続の救済措置

©特許庁※画像にリンクあり[/caption] 2016年4月14日から発生している熊本地方

記事を読む

4201580931_07bf5403d6

プロダクトデザインを意匠と特許で守る訳

プロダクトデザインの保護といえば意匠、というのは皆さんご存知かと思いますが、特許でも保護でき

記事を読む

02
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

  2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュース

20170127tmd01
ピコ太郎さんも驚きの商標トラブル!エイベックス社が巻き込まれた状況を図解

  ピコ太郎さんの話題は2017年になってもまだまだ衰

20101606281_259b4e6f8c
社外弁理士に存在価値はあるのか?

先日(2016/5/16)の日経新聞に、「企業の枠越え 法実務

14561581102_472fb7425c (1)
コンサル重視に転換する製造業に期待すること

先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視

26443844932_c18ddab420
地域の知財活動に役立つサイトまとめ

日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをして

→もっと見る



  • 弁理士/監査役/ブロガー。中堅企業、中小・ベンチャー企業、スタートアップに適した知的財産活動を提案。 「地域発 ヒット商品のデザイン」でネーミングと商標登録のコラムを掲載。
PAGE TOP ↑