熊本地震で影響を受けた手続の救済措置
公開日:
:
特許
2016年4月14日から発生している熊本地方を震源とする地震について、震災に被災された方々へ心からお見舞い申しあげると共に、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
ぼくも仕事や交友関係で熊本にはご縁があるため、避難されている方々のことを想うと、とにかくまずは地震そのものが落ち着くことを祈っています。
一方、一連の被害が他人事ではないものの、被災地とは物理的距離があること、ボランティア自粛の要請が出ていることなどから、何もできない不甲斐なさも感じています。
そこで、今ぼくができることを考えたところ、今回の被害で特許庁へ通常の手続ができない方々に対する特許庁からの連絡事項を、このブログで共有させていただくことにしました。弁理士会にも特許庁から本件について周知依頼がきていたからです。
熊本地震で影響を受けた手続の救済措置
以下、特許庁が公開しているお知らせの抜粋です。
特許庁に係属中の出願又は審判について、平成28年(2016年)熊本地震により、指定された期間内に手続ができなくなった方は、手続が可能となり次第速やかに手続を行ってください。
手続の際には、平成28年(2016年)熊本地震の被害を受けて手続ができなかった事情を説明する文書を添付してください。・・・
<引用:2016/4/15 「平成28年(2016年)熊本地震により影響を受けた手続の取り扱いについて」 by 特許庁>
「特許庁に係属中の出願又は審判」の具体例については、特許庁のページに記載されていますのでご確認ください。また、もしわからない場合は、弁理士などの専門家にご相談ください。
今はまだ特許のことを考える余力はないかもしれませんが、地震が落ち着きライフラインも復旧し、経済活動を再開できるようになりましたら、ぜひあきらめずに手続を進めてみていただければと思います。
2016年4月17日
著者 ゆうすけ
関連記事
-
コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察
2018年も新年早々、知的財産関連のビックニュースが飛び込んできました。ご存知、
-
コンサル重視に転換する製造業に期待すること
先日(2016/5/9)、「日立、営業2万人増員 コンサル重視へ転換」という記事が日経新聞に
-
地域の知財活動に役立つサイトまとめ
日本では、特許庁が知的財産(以下、「知財」)の取りまとめをしていますが、特許庁は経済産業省の
-
プロダクトデザインを意匠と特許で守る訳
プロダクトデザインの保護といえば意匠、というのは皆さんご存知かと思いますが、特許でも保護でき
-
ジェネリック家電のコピーを防ぐ特許戦略
photo credit: blood test via photopin (license)[/
- PREV
- プロダクトデザインを意匠と特許で守る訳
- NEXT
- 地域の知財活動に役立つサイトまとめ