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特許は社員の絆の結晶!アイデアを出し合う文化がなきゃいい特許は生まれない

公開日: : 特許トレンド

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今夜(11/18)から、『下町ロケット』(TBS系21時~)がスタートしますね。特許の仕事をしている人間からすると、このテーマのドラマ化はとても嬉しいです。 

というのも、弁理士になって約8年になりますが、特許の世界はわかりにくいせいか、お金がかかるせいか、大きい会社や専門家を除いて、まだまだ知られていないな~と感じています。

特許は、大きな会社じゃなくても、最先端な技術じゃなくて、取ることができるし、それを収入源にすることもできます。特に、中小企業にとっては、特許をとる文化づくりが会社の成長につながるはずです。

photo credit: Run-A-Bout via photopin (license)

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特許は金儲けだけじゃない!社員の絆の結晶だ!

町工場の技術を支えるもの、それは「社員の絆」に他ならない。一つの製品を作るために、社員たちが、長年の経験からアイデアを出し合い、自分が得た高い技術を、同僚に惜しみなく伝える。彼らは、共通の職人魂を持つ。

<引用:2015/10/15「下町ロケットに学ぶ「弱者が強者に勝つ方法」 by 東洋経済オンライン>

個人発明家向けの特許料収入を得るノウハウを提案しましたが、中小企業の場合もあまりかわりません。むしろ、個人発明家より資金面や技術面で有利なため、より適用しやすいはずです。

最近、某大手企業の会計不祥事が話題になり、それに伴ってますます会社組織のガバナンス(統治)が注目されています。投資家に適切な情報を開示するために、ガバナンスは重要視されているわけです。

でも、「統治」というと堅苦しくなりますが、企業が適切に成長するための「組織づくり」や「文化づくり」という言葉にも置き換えられると思うし、これらは中小企業にもあてはまるはずです。

また、モノづくりにおいても同じです。ワンマン社長の独断と偏見で決まったアイデアより、社員含めて平等な立場で議論し合える雰囲気やチームワークで考えたアイデアのほうが、特許料収入をもたらす特許になることを、先の事例が物語っているのではないでしょうか。

≪まとめ≫

『下町ロケット』は原作でも見ましたが、ドラマも楽しみです。原作は5年間くらいに読んだし、今では弁理士の経験も増えたので、感じ方が違うかなって期待しています。

<参考> ドラマ『下町ロケット』のあらすじ

2015年10月18日

著者 ゆうすけ 

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