「上手くなるカップ」に学ぶゴルフグッズのデザイン登録活用事例
公開日:
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最終更新日:2015/05/28
意匠
ゴルフを練習する時間がないゴルファー向けの練習グッズってなにげにけっこういろいろあるんですよね。パッティングやアプローチの練習グッズは自宅でもできるので人気です。
そこでゴルフ用品店にいって聞いたところ、「上手くなるカップ」は売れ筋商品だとか。ネットでも話題のこの練習グッズですが、どうやらデザイン(意匠)登録しているようです。
機能性のある商品でもデザイン登録できる
この「上手くなるカップ」、簡単にいうと、即席のカップ(穴)なんですが、その形状に特徴があるんです。具体的にいうと、カップの周りが坂になっていて、向きによって坂の角度が違います。
緩やかな斜面、急な斜面、普通の斜面があって、3つの方向(3WAY)から打てる機能性の高い練習グッズです。程よい難易度があるため、いい練習になります。
説明書の裏には「意匠登録済み」の文字が入っています。たしかに、機能的なデザインを意匠登録する、つまり形状をパクられないような予防策は大切です。
特許庁のデータベースで見たところ、「上手くなるカップ」のノーマル版(3WAYではない)が意匠登録されていました(意匠登録第1317970号)。
ノーマル版はカップの周りが同じ傾斜の円盤型です(下記画像)。デザインがシンプルなだけに、人気が出れば真似されるリスクが高まるので、デザイン登録は有効な手段といえます。
≪まとめ≫
ゴルフの関連グッズは、アイデア次第でゴルファーの間で話題になる可能性を秘めています。デザインだけじゃなく機能性もある商品なら、デザイン(意匠)登録を検討する事をオススメします。
2015年5月27日
著者 ゆうすけ
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