展示会出展前に商品名を商標登録申請したほうがいい理由
起業やリリースの直後だと、早く商品を広めたいとはやる気持ちはわかります。ただ、その前に検討すべきことの一つに、商品名の商標登録の申請があります。
コストとみて申請を見送るか、投資とみて申請するかは、大事な経営判断です。ましてや展示会への出展が控えているなら、なおさら慎重に検討すべきです。
photo credit: JAPAN :: 14th International Architecture Exhibition – La Biennale via photopin (license)
商品名も情報資産!認知される前から守る
300万円の追加資金ができて、トータル500万円。これで、化粧品製造販売業者としての許可を取得し、材料の輸入、パッケージ製作、商標登録や輸入業者登録などをし、2014年3月の東京ビッグサイトでの「健康博覧会」に出展しました。
<引用:2015/05/25 「第5回 起業4年 入浴剤「CLAYD」販売開始」by BizCOLLEGE>
展示会は、商品の宣伝や新規顧客開拓の場として活用されています。商品の露出度としてはかなり高いはずです。
ブースの看板やポスター、商品パンフレット、商品宣伝用の映像上映などは、商品の認知度を高めるツールです。
しかし、同時に考えるべきことは、これらよってあなたの会社の大切な情報資産をうかつに垂れ流していないか?ということです。
そして商品名は、他の商品との区別する目印となるだけじゃなく、ネーミング次第で独自化を図れる強力な武器です。
にもかかわらず、商品名が大切な情報資産であるという認識が薄いためか、意外と無防備に扱われちゃってます。
外国からも日本製の商品の展示会を視察しにきて、日本国内でどれが売れそうか品定めされている時代。商品そのものだけじゃなく、商品名も狙っているわけです。
≪まとめ≫
展示会で出展する前に、会社の情報資産を垂れ流していないか確認するのがベターです。例えば、パンフレットに商品の機能を丁寧に書きすぎると、そのアイデアが知れ渡ってしまうため、特許がとれなくなるリスクがあります。商品名、アイデア、デザインの取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
2015年5月25日
著者 ゆうすけ
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