引き出物もアイデア商品の時代!ウェディングビジネスの特許活用事例
今日(2015/4/29)は親友の結婚披露宴に行ってきました。披露宴だけでも100人以上はいたかな~(二次会は200人くらいいたかも)。盛大なパーティーで楽しかったです。
そして、食後のティータイムのときに面白いカップでコーヒーをいただきました。注いだコーヒーがハート型なんです。なんだそりゃって感じですかな(笑)。
しかも、そのカップが引き出物だったんで説明資料を読むと、なんと特許品だったんです。たしかに見たことなかったんで、ほ~と思いました。まさにアイデア品ですね。
photo credit: WEDDING via photopin (license)
ウェデングビジネスもアイデア商品の時代
実際にティータイムではコーヒーカップの話題になりました。なにこれー?って。女性ウケしてました。写真もとってたし、フェイスブックネタに使えそうだし。こんな感じです↓
披露宴会場では映像装置や音響設備といった工夫はしているでしょうが、何気なくテーブルで盛り上がっちゃうネタの提供なんかもしちゃうと残る印象が違うかもしれません。
ちなみに、これのどこが特許なんよ?っていう方にはちょっとだけ特許の内容をご紹介。ようは、カップの内側に凹んだ部分と外側に出っ張った部分がちょうど対面する形状がポイントです↓。
【請求項1】
上部が丸形で開放されている焼成により製造された器であって、
前記上部の丸形に次いで、外側が凹み内側に突出した凸条を均一の厚さで上下方向に設けるとともに、前記凸条に180度で対向する側にあって内側が凹み外側に突出した凹条を上下方向に設け、凸条及び凹条以外は円弧状にして横断面形状がハート形に形成されていることを特徴とする液状物を注いでいくことにより器の中にハート形が現出する器。<引用:特許第3718421号「液状物を注いでいくことにより器の中にハート形が現出する器」>
アイデア自体と特許の取り方がうまいな~って感じました。もし誰かがハート形にコーヒーが浮かび上がるカップを作りたくても、この特許が障害になるからです。
≪まとめ≫
ウェディングビジネスのノウハウ自体で特許をとるのは厳しいけど、引き出物で特許をとるのはありです。グッズの制作会社だったら引き出物として売り込めるし、ブライダル会社だったらサービスの一環になるのではないでしょうか。
2015年4月29日
著者 ゆうすけ
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