中小企業の社長は大丈夫?マンガで学ぶソフトウェアの違法コピーと内部告発キャンペーン
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著作権
ソフトウェアの違法コピー撲滅キャンペーン(画像©BSA)が実施されています。しかもマンガで違法コピーの事例と内部告発したときの状況をわかりやすく説明しています。
中小企業の社長は内部告発に要注意!
ソフトウェア著作権保護団体のBSA(The Software Alliance)は、ソフトウェアの組織内違法コピーを一掃することを目的とした報奨金制度「知財ブラック企業は通報だ!」を2月16日から3月15日までの4週間実施する。
<引用:2015/2/16 「“知財ブラック企業”を通報してくれた人に最高300万円の報奨金、BSAが3月15日まで受付」by internet watch>
マンガは第4話まで公開されています。わかりやすし文字が大きく絵も多くいので、ぼくは数分で読み終わりました。
要約すると、主人公の会社のある事業部が、ライセンスを購入しないでソフトウェアを使い回していました(複数のパソコンに違法にインストールして使用していた)。
そのことを弁護士に相談したところ、通報した本人を非公開にしたまま内部調査までしてくれる団体(BSA)を教えてくれたんです。そこで主人公は、BSAの通報サイトから会社の実態を告発しました。
その後、BSAの内部調査によって違法コピーの使用が発覚し、社長を筆頭にソフトウェアのライセンス管理の徹底を実行し、知財に健全な会社になった、というストーリーです。
このキャンペーンは確かに違法コピーの撲滅がメインの目的ですが、知財の切り口からブラック企業を更生する狙いもあると思うんです。だから中小企業の社長は注意したほうがいいわけです。
というのも、マンガのストーリーのように、社長に隠れてこっそり違法性コピーを使っているマネージャーがいて、そのマネージャーにハラスメントされている社員がいたら、、、どうでしょうか?
社員の中で誰が自分の会社をブラック企業と思っているかわからないですよね。キライなマネージャーを理由にブラック企業と定義し、ここぞとばかりに仕返しを狙って、違法コピーの内部告発もされかねません。
≪まとめ≫
当然、違法コピーはいけません。目の届かないところで違法な行為があり、不意打ちで内部告発されないよう、本来は健全な中小企業の社長は注意することをオススメします。
2015年2月20日
著者 ゆうすけ
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