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ビートたけしさんも語る特許の重要性!これからの日本のあるべき姿とは?

公開日: : 最終更新日:2014/12/16 特許, 特許トレンド

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お笑いの巨匠ビートたけしんさんが、青色LEDでノーベル化学賞を受賞した日本人の方々に対してテレビでコメントした際に、これから日本は「特許で食う国」にしたほうがいいんじゃない?的なコメントがありました 。

photo credit: Nanagyei via photopin cc

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特許で食える国づくり

さらに「何か日本はね、工業製品がないんで加工したり発明する事が日本のスゴさだから。やっぱり生産の研究者をいっぱい作った方がいいよね。その特許で食うみたいな国でさ、資源じゃ食えないんだから。それで自然を大切ににして、ゆったりと森の中でみんなで暮らせるのが良い。何も人を増やす必要はないんだから」と日本の行く末を示した。

<引用:2015/12/15 リアルライブ「ビートたけし 日本の未来像「特許で食う国」を目指すべき」>

実際、特許だけで食べていくのは、簡単ではありません。特許1つ持ってても、それをさける(迂回する)技術が開発されたらおしまいなので。だから避けられないような広い権利を、できればたくさん持っていたいところです。

またそもそも特許って、ほしい人がいないと売れませんし、その価値かバラバラです。砂漠では宝石より水のほうが需要があるのと同じです。この値段で売ります買いますのマッチングが必要。

だからそれらを考えながら、でもスピードは落とさずに特許を取っていくことが、今後の技術開発で大切になってきます。この考え方はずっと前から言われているものの、コストとのバランスでなかなか普及には至っていません。

だからぼくら特許の専門家がもっとその意義やメリットを語っていかないといけないんじゃないかと思っています。そして単ある評論ではなく、具体的なメソッドとして提供していく必要があるとも考えています。

その循環ができれば、たけしさんの言う「特許で食う国」に少しは近づくんじゃないかと考えています。物品を量産するんじゃなく、価値ある特許を量産する仕組み化が実現するかもしれません。

≪まとめ≫

資源のない日本では、特許のみならず、コンテンツやエンターテインメント産業に関する著作権などの知的財産による海外での稼ぎ(知財収支)が2013年度ではじめて1兆円を超えています。円安の影響などありますが、この額を増やすことが、日本のあるべき姿に近づける目安かもしれません。

2014年12月15日

著者 ゆうすけ

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